「ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット」“是が非でもIMAXで観たい”

スバラシネマReview

評価:  8点

Story

『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』では、究極の犠牲を払ったスーパーマン(ヘンリー・カビル)の遺志を継ごうとブルース・ウェイン(ベン・アフレック)が、ダイアナ・プリンス(ガル・ガドット)と協力し、ある計画に着手する。迫り来る破滅的な脅威から世界を守るため、メタヒューマンによるチームを組織しようとしていた。ところが、チームの結成はブルースの想像以上に難航する。前代未聞のヒーロー連合を組むためには、各々が自分自身の過去と向き合い、迷いを断ち切る必要があったからだ。ようやく、バットマン、ワンダーウーマン、アクアマン(ジェイソン・モモア)、サイボーグ(レイ・フィッシャー)、フラッシュ(エズラ・ミラー)が一堂に集結するが、ステッペンウルフやデサード、ダークサイドの恐るべき野望が、もう目前に迫っていた。 Filmarksより

 

Review

この4時間強のディレクターズカットは、やっぱりIMAXスクリーンで観たかった。というのが、ようやく本作を鑑賞した直後の正直な感想だ。
ザック・スナイダー監督が、クリエイトしたこのスーパーヒーローたちの“神話”とも呼べる世界観は、自室の27インチモニターではやはり小さすぎたし、その真髄を堪能しきれていないという思いがどうしても生じ、何とも口惜しかった。

まず言及しておくと、2017年に劇場公開された「ジャスティス・リーグ」は、称賛すべきヒーロー映画だったと思っている。
「アベンジャーズ」の大成功により、アメコミヒーロー映画を支配した感のあったMCUに対して、DCコミックスが、元祖アメコミの意地と愚直とも言える娯楽性を貫き通した愛すべき作品だった。
そこには、DCコミックスの娯楽に対する「信念」のようなものが満ち溢れていたと思うし、家族の不幸により途中降板を余儀なくされたザック・スナイダーに変わって、職人仕事を全うしたジョス・ウェドン監督は実に堅実な仕事をしてみせたと思う。

ただ残念ながら、劇場版「ジャスティス・リーグ」は成功と断言できるほどの収益を得ることはできず、このユニバース自体の先行きを方向転換せざるを得ない結果となってしまった。
その後、「ワンダー・ウーマン」「アクアマン」と、「ジャスティス・リーグ」に登場したスーバーヒーローたちの単独映画が製作され、それぞれ単独映画としてMCUの路線とは一線を画す創造性と、魅力的な映画世界を見せつけつつも、再びユニバースが結実する気配は希薄なままだった。

そうして時は流れて2021年、満を持して、ザック・スナイダー監督によるディレクターズカット版「ジャスティス・リーグ」が日の目を見ることを知ったときの高揚感は無論大きかった。それも、大量の追加撮影とポストプロダクションを含んだ4時間超の作品になるとなれば、劇場鑑賞は不可避のハズだった。
がしかし時悪く、世界はコロナ禍真っ只中。「配信」というスタイルもすっかり定着しつつある中で、本作の辿る道筋も必然的に決まってしまった。
契約済みのサブスクでいつでも観られるとはいえ、この4時間超の超大作を気軽に観始められるわけもなく、気がつけば配信開始から2年以上の年月が過ぎ去っていた。

結果的に、やっぱりザック・スナイダーが映し出した世界観は、劇場版とは明確な線引をされた「特別」なものだった。
常軌を逸したケレン味とドキッとするほどのダーク性を帯びた映像世界は、映画としての面白さすらも超越するまさに“異次元”の表現だったと思う。
ただ、だからこそ、それを映画館のスクリーンで観られなかったことの悔恨が深く積もる。

コロナ禍が一応明けた今、IMAXでの特別再上映が企画されないだろうか。
DCの逆襲の足音が明確に高まる昨今、それは明確な狼煙になり得るだろう。

 

「ジャスティス・リーグ」<8点>
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「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」<6点>
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Information

タイトルジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット ZACK SNYDER’S JUSTICE LEAGUE
製作年2021年
製作国アメリカ
監督
脚本
撮影
出演
鑑賞環境インターネット(U-NEXT・字幕)
評価8点

 

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画像引用:https://www.nationalreview.com/2021/03/movie-review-zack-snyders-justice-league-restored-grand-vision/

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