3歳になる娘が「トトロが好き」と言ったので、嬉しくなって、すぐさまDVDを買ってきた僕はすっかり子煩悩だ。
自分自身物心ついた頃からの“ジブリ好き”にとっては、「トトロがどうした」「メイがどうした」「サツキがどうした」と、この映画の各シーンの描写を娘と話すだけで、嬉しい。
そして休日、その娘を膝に乗せてこの映画を初めて一緒に観るということの幸福感は、予想以上に大きかった。
日本人にとっての根本的なノスタルジーとファンタジーのあまりに幸福な融合と言える今作。
何度観ても、感動的で不可思議であることは言うまでもない。
ただ、何度でも感じてきたことだけれど、映画を観るという「行為」とのそれに伴う自身の「反応」は、その時々の環境と状態で大いに揺れ動き、様変わりする。
「となりのトトロ」は、これまで幾度も観てきた映画だけれど、娘の頭のにおいを嗅ぎながら観た今日の「トトロ」が一番感動的だった。
「となりのトトロ」
1988年【日】
鑑賞環境:DVD
評価:10点
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