おヒサシネマ!「大誘拐 RAINBOW KIDS」“ほな、また来年の夏に”

久々鑑賞☆おヒサシネマ!

評価: 10点

Story

刑務所を出所したばかりの健次(風間トオル)ら3人の若者は、紀州一の大金持ち、柳川とし子刀自(北林谷栄)を誘拐。しかし、彼らが身代金を5000万円と考えていることに憤った刀自は、何と100億円を要求するよう命令。かくして誘拐犯と人質の関係は逆転し、おばあちゃんVS猪狩(緒形拳)ら県警との壮大なる駆け引きが始まった! Amazonより

映画「大誘拐 〜Rainbow kids〜」劇場予告
1991年 日本監督、脚本:岡本喜八原作:天藤真出演:北林谷栄、風間トオル、内田勝康、西川弘志、緒形拳、樹木希林音楽:佐藤勝主題歌:サイコヒステリックス「MESSAGE〜大誘拐のテーマ」

 

Review

“コロナ禍”の夏休み。本当は、遠方へ家族旅行の予定を立てていたが、流石にそういうわけにもいかなくなり、外出を最小限に留め、“9連休”という膨大な時間の大半を自宅で過ごした。

こんな時こそ、映画ファンの強みを存分に発揮して、未見映画の鑑賞三昧と興じるべきところだろうが、時世の影響か脳内がフレッシュなものを積極的に受け入れる状態になかなか切り替わらなかった。
各種動画配信サービスを散々物色した挙句、結局自前の録画コレクションの中から、この大傑作の再々々々・・・鑑賞に至った。

とはいえ、本作を“夏”に鑑賞したくなるのは、自分の中の恒例行事であり、今年も暑さが厳しくなるにつれ、「さあ、いつ大誘拐を観ようか」と随分前から思案していた。

それはもはや、お盆の“里帰り”のような感覚さえ覚える。

北林谷栄も、緒形拳も、名優たちは当の昔に亡くなってしまったけれど、この最高に痛快な娯楽映画を観ている間は、初見時と変わらず活き活きと躍動し、芳醇なエンターテイメントに包み込んでくれる。
そう名優たちは、時代も現世の理も超えて、僕たちの前に帰ってきてくれるのだ。

名作、傑作と呼ばれる映画は数多あるけれど、自らの人生を通じて何度も何度も観たくなる映画は数少ない。
僕は、この先も、「今日もお山がきれいや」というラストの台詞を迎えるたびに、「ああ、今年も帰ってきたな」と、この季節を感じることだろう。

 

 

Information

タイトル大誘拐 RAINBOW KIDS
製作年1991年
製作国日本
監督岡本喜八
脚本岡本喜八
撮影
岸本正広
出演
北林谷栄
風間トオル
内田勝康
西川弘志
緒形拳
神山繁
水野久美
岸部一徳
田村奈巳
天本英世
本田博太郎
竜雷太
嶋田久作
樹木希林
鑑賞環境DVD
評価10点

 

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