
評価: 4点
Story
不二子は逃げていた。 父親が横領した5億ドルのカギを握る 少年ジーンとともに。 二人はジーンの父・ランディを襲った殺し屋ビンカムに命を狙われていた。 呪いの力によって人の心を操るビンカムから一度は逃げ延びるが、 拘束されてしまう不二子とジーン。 ビンカムの鋭利な爪が今、不二子に襲い掛かる――! Filmarksより
『LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘』本PV 5月31日(金)より新宿バルト9ほか限定劇場公開│"LUPIN THE IIIRD: Fujiko's Lie"史上もっともSEXYで最強のミューズ。 その名は峰不二子。 峰不二子は揺るがない。彼女は己の欲望にのみ従って生きている。 抜群の美貌とプロポーションを武器にし、男を惑わして利用する。 また時として戦闘すらも厭わない。峰不二子は強い。 だか…more
Review
「峰不二子の嘘」というタイトルが、センスが良いように見えて、実はあまり上手く無いなと思った。
なぜなら、峰不二子ってそもそも“嘘をつく”キャラクターであるし、もし劇中で彼女が嘘をつかなかったとしたら、そんなの峰不二子ではない。
つまりは、峰不二子というキャラクターにおいて「嘘」は必須ファクターであり、そこには意外性もなければ、どんなストーリーが描かれるのであろうという期待感もあまり生まれなかった。
そして、タイトルでそう明言されている以上、劇中において峰不二子が何らかの「嘘」をつくことは明らかであり、そうなると大体の話も端から読めてしまう。
そんなタイトル設定の稚拙さが、全体的な話運びにも如実に表れてしまっている。
実際、「嘘」と銘打つ割にはストーリーテリング的にも上手くなく、キャラクターの言動や一つ一つの台詞回しに至るまで陳腐さを感じたことは否めない。
キャラクター造形においても、峰不二子ら主要キャラクターは良いとしても、キーパーソンとなる子どもや、悪役の描かれ方があまりに類型的でおざなりに思えた。
当シリーズは、「次元大介の墓標」以降、“大人向け”のルパン三世シリーズとしての“意欲”は大いに買っているけれど、前作の「血煙の石川五エ門」然り、もう一歩も二歩もチャレンジングに踏み込み切れていないのが残念に思う。
このシリーズ化の直接的な“きっかけ”になったであろう前段のTVシリーズ「LUPIN the Third -峰不二子という女-」の、圧倒的に淫靡で過激な正真正銘の“アダルティ”と比較してしまうと、シリーズの目論見に反してどうしても“子供騙し”思えてくる。
正直、終盤までの稚拙な展開のまま終幕していたなら、もっと酷評は避けられなかっただろう。
ただ、ラストの峰不二子による“肉弾戦”が何とか救いとなっている。
峰不二子が“真っ向勝負”の肉弾戦を挑むという意外性、そして彼女ならではの決着方法と、残酷とエロティシズム。
このラストのシークエンスのみは、峰不二子というキャラクターを主人公とした作品に相応しい味わいを残せていると思う。
尺の短さや、随所に垣間見える作画のチープ、製作期間の空き方から察するに、中々資金集めに苦労している企画なのだろうけれど、キャラクターデザインや声優陣は非常に良い雰囲気を醸し出しているだけに、何とか“あの怪人”までは辿り着いてほしいものだなと。


Information
| タイトル | LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘 |
| 製作年 | 2019年 |
| 製作国 | 日本 |
| 監督 |
小池健
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| 脚本 |
高橋悠也
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| 作画監督 |
小池健
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| 声の出演 |
栗田貫一
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小林清志
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沢城みゆき
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| 宮野真守 | |
| 鑑賞環境 | インターネット(Netflix) |
| 評価 | 4点 |
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