「映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 ~サボテン大襲撃~ 」映画レビュー “とりあえずトレマーズが観たくなった”

2021☆Brand new Movies

評価: 5点

Story

父・ひろしの転勤で、春日部のみんなと涙のお別れを決意した野原一家。行先はなんと・・・ラテンのリズムぶりぶりのメキシコ!!おねいさんがみんなボン・キュッ・ボボ〜ンと聞いて喜んで旅立つしんのすけだが、待っていたのは…動くサボテンだったぁ〜!? Filmarksより

2015年4月18日(土)公開!『映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語~サボテン大襲撃~』 予告
『映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語~サボテン大襲撃~』は2015年4月18日(土)公開!!「ありがとカスカベ。さようならカスカベ。」野原家がお引越し!?父・ひろしの転勤で、春日部のみんなと涙のお別れを決意した野原一家。行き先はなんと…ラテンのリズムぶりぶりのメキシコ!!おねいさんがみんなボン・キュッ・ボボ...

 

Review

ひろしの転勤により、野原一家は家族そろってメキシコにお引越し。
まず、奇妙なサボテンの実の利権を得るために地球の裏側まで飛ばされるサラリーマンの悲哀と逞しさを、父ひろしから感じずにはいられない。
そして、単身赴任を決意していた夫の想いを感じ取って、家族で着いていくと即座に決める妻みさえのここ一番の愛情も深い。

序盤の春日部の面々とのお別れもそこそこにして、しんのすけたちは海を越えてメキシコに到着、ラテンのノリに合わせるようにトントン拍子にメキシコ生活をスタートさせる。

“オラの引越し物語”の後に続く“サボテン大襲撃”という副題が表していた通り、映画はそこから一気に“モンスターパニック映画”へと転じていく。
荒涼とした乾いた土地を舞台にして、そこに住まう人々に襲いかかる怪物(=サボテン)の構図は、まさしくB級モンスター映画の金字塔「トレマーズ」を彷彿とさせ、同映画の大ファンとしてニヤリとせずにはいられなかった。

他にも、「エル・マリアッチ」や「デスペラード」へのオマージュなど、映画ファン的にフックとなる要素はあったと思うけれど、中盤からクライマックスにおけるストーリー展開としては、凡庸の一言につき、面白味を感じることはできなかった。
もう少し、B級モンスター映画なり、B級アクション映画のテイストに振り切ったり、パロディを盛り込むなどして、映画史的な文脈に沿った娯楽性を加味してくれていれば楽しかったのになと思う。

 

Information

タイトル映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 ~サボテン大襲撃~
製作年2015年
製作国日本
監督
橋本昌和
脚本
うえのきみこ
撮影
声の出演
矢島晶子
ならはしみき
藤原啓治
こおろぎさとみ
真柴摩利
指原莉乃
坂本真綾
浪川大輔
堀内賢雄
平田広明
鑑賞環境インターネット(Netflix)
評価5点

 

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