評価:
5点Story
前作での壮大な冒険から3年、妹のシメアが生まれ少し大人へと成長したモアナは、愛する家族と島の仲間たちとともに暮らしていた。ある日、「かつて人々は海でつながっていたが、人間を憎む神によって引き裂かれた。海の果てにある島に辿り着けば呪いは解け、世界は再びひとつになる」という伝説を知る。モアナは人々の引き裂かれた絆を取り戻すため航海に出ようとするが、それは、その島に近づこうとこうとすれば、 “生きては帰れないかもしれない”というほどの危険に満ちた冒険だった。幼い妹シメアや家族たちと二度と会えないかもしれない…しかし、愛する人たちを守るため、「私が、やらなきゃ」と決意し、迷いや葛藤を乗り越えて果てしない旅へ踏み出すモアナ。前作で相棒となった半神半人のマウイが「モアナ、お前は一人じゃない」と背中を押し、さらには良き理解者で心の支えとなっているタラおばあちゃんから勇気をもらい、島の新しい仲間たちと一緒に新たな冒険へ旅立つ。 Filmarksより
「モアナと伝説の海2」「ウィー・アー・バック(原題)」60秒ver.|12月6日(金)劇場公開!『モアナと伝説の海』の続編『モアナと伝説の海2』、2024 年 12 月 6 日(金)に日本劇場公開!主人公・モアナ役に屋比久知奈、マウイ役に尾上松也が日本版声優を続投!本作で監督を務めるのは『モアナと伝説の海』でストーリーアーティストとし…more
Review
映像的なクオリティは流石に凄い。が、お話は極めて凡庸で当たり障りがない。
という、昨年見た前作とほぼ同じような印象に終止してしまったことは否めない。
2016年公開の前作から8年ほどの年月を経て製作された続編だけあって、海や水のアニメーション表現が更にクオリティアップしていることは間違いないけれど、肝心のストーリーテリングは、前作からほぼ進化無く、思わず欠伸が出てしまう。
主人公をはじめ、キャラクターの造形や性質に“魅力”は備わっているのだけれど、彼らの言動に対して終始“面白味”を感じない。その原因が何だろうと、思い巡らせてみるけれど、それすらもピンとこない。
つまるところ、ディズニー映画のキャラクターとしての「個性」が弱く、好き・嫌いに振れること無く「普通」なのだろうと思える。
前作のレビュー時にも挙げたが、やはり主人公の二人には、アニメーション映画に相応しいもっと圧倒的な個性と表現力が必要だと思う。
モアナは、もっと破天荒で我が儘で人間的な欠落があっていいし、半神のマウイは、そのキャラクター的な立ち位置を踏まえてももっと奇妙奇天烈でハイテンションな“イカレ野郎”でいいと思うのだ。
ついでに言うと、物語上の悪役の存在感も、規模が壮大な割にインパクトに乏しく、対峙する緊張感や恐怖感、そしてそれを乗り越えるワクワク感に欠けてしまっている。
ラストのシークエンスから察するに、もっと広大な物語世界を広げていく構想のようだが、現状の方向性のままでは、ストーリーの裾野が広がれば広がるほどに、薄味で噛み応えのないシリーズになっていくことは免れないと思える。

Information
タイトル | モアナと伝説の海2 MOANA 2 |
製作年 | 2024年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | |
脚本 | |
撮影 | |
声の出演 | |
声の出演(日本語吹替版) | |
鑑賞環境 | |
評価 |
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