2025☆Brand new Movies

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「ブゴニア」“複雑化極まる世界の中で、本当の盲信者は誰なのか?”

ヨルゴス・ランティモス+エマ・ストーン──この二人による映画は、いつだってとんでもない。ほぼ事前情報なしで鑑賞したこの“得体”の知れない映画は、最後の最後までその「正体」をひた隠し、愚かで滑稽なこの世界をシニカルに笑い飛ばした。
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「ロボット・ドリームズ」“犬とロボットが織りなす普遍的で美しい出逢いと別れ”

“特別”ではない出会いと、別れ。それはきっと、この世界に生きるほとんどすべての人たちが、知らず知らずの内に繰り返している人生の機微だろう。一つの友情や愛情が、人生を通して何十年も続くこともあろうし、決して手放したかったわけではないのに、いつの間にか途切れ、霧散してしまうこともある。
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「ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン」“教会内を支配する光と闇が、人間の本質を浮かび上がらせる”

ダニエル・クレイグが名探偵“ブノア・ブラン”を演じるミステリーシリーズ第三弾。
過去二作においても、“007”のパブリックイメージからの脱却と、オリジナルの名探偵像の構築に成功してきたダニエル・クレイグだが、本作では長く伸びた髪に髭も蓄え、風貌的にもすっかりと板についた名探偵を好演している。
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「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」“F先生の「SF」の物足りなさを噛み締めながら、来年の名作リメイクを待ちたい”

年の瀬の休日の午後、暇を持て余している息子と共に、久しぶりにドラえもん映画を鑑賞した。
来年(2026年)、ファン待望の「のび太の海底鬼岩城」のリメイク作公開を控えるなか、息子ももう小学5年生。一緒にドラえもん映画を観るのは、来年が最後になるかもしれないな。
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「ウィキッド ふたりの魔女」“映画史と現実世界の境界線を越えたアメージングな映画体験”

ありふれた言い回しになってしまうが、そこに表れていたものは、本作の映画世界を通じた「絆」であり、それはこの映画作品がアプローチし描き出しているものが、正真正銘に芳醇であることの証明だと思えた。
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「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」“語られなかった祖父の記憶を伝える使命”

20年以上前に亡くなった私の祖父は、かの大戦時、南方諸島の前線に送られたと聞いている。過酷な戦場で、時には虫やトカゲを食して、命を繋いだということを、“祖母”や“父”から聞いた。祖父本人の口から、そういった前線の実情を直接聞いたことはなく、実子である私の父や伯母にも、当時のことはほとんど話さなかったらしい。
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「フランケンシュタイン」“名もなき怪物に注ぐ愛情の1/3でも「人間」に興味を持ってくれたならば……”

“フランケンシュタイン”という呼称が指すものが、天才科学者が生み出してしまった“怪物”のことではなく、科学者本人の名前であることを知ったときは、いささかショッキングだった。(子供の頃に観ていた「怪物くん」の影響が大きいことは明らかだろう)
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「陪審員2番」“見通しの悪い土砂降りの中で、曖昧になる「正義」の行方”

仕事上、企業や組織のブランディングのためのコピーライティングのような職務も担っている。最近の案件で、「正義」というキーワードに言及したブランドステートメントを作成していたこともあり、本作が描き出した「正義」という人間の固定概念を軸にした事のあらましは、個人的にもとてもタイムリーで興味深く、何よりも映画として圧倒的に面白かった。
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「ナミビアの砂漠」“嫌悪感と魅惑の先に存在する河合優実という甘美”

色々な意味で、「意味不明」な映画と言っていいだろう。それはストーリー自体が難解だとか、映画の作りが複雑だということではなくて、「人間」そのものの普遍的で根幹的な不条理と、それに伴うどうしようもない“面倒臭さ”を、特異な主人公像を通じて描き出しているからだったと思う。
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「サブスタンス」“阿鼻叫喚の先の遥か彼方で待ち受けるミャクミャク大暴走”

冒頭から、極めて意地悪で悪趣味な映像表現と音響表現に、打ちのめされそうになる。その精神を侵害するようなオープニングからのシークエンスは、そのままダイレクトに主人公の老女優の精神に直結し、彼女が陥っている感情が、鑑賞者の脳裏に流れ込んでくるようだった。
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