「#生きている」映画レビュー “ゾンビ禍のBoy Meets GirlはSTAY HOMEで”

#生きている 2020☆Brand new Movies

#生きている

評価: 6点

Story

謎のウイルスが猛威をふるう中、ネットにつながらず助けを呼べない状況で、青年は一人自宅アパートに立てこもり、生き残る方法を必死で考える。 Netflixより

#生きている | 公式予告編 | Netflix
謎のウイルスが猛威をふるう中、ネットにつながらず助けを呼べない状況で、青年は一人自宅アパートに立てこもり、生き残る方法を必死で考える。チャンネル登録: 公式SNS:➡️TWITTER: ➡️ANIM...

 

Review

ホラー映画は苦手だが、アクション性の高い“ゾンビ映画”であれば何とか見られる怖がり映画ファンにとっては、程よく恐ろしく、程よくエキサイティングな映画だった。

韓国映画とゾンビ映画の相性の良さは、昨年鑑賞した「新感染 ファイナル・エクスプレス」でも確認済みだったので、一定のクオリティは期待でき、実際そつなく仕上がっているし、終始ドキドキ、ハラハラしながら鑑賞することはできた。

主人公の設定が、団地に住みオンラインゲームに熱中する男子高校生ということは、韓国の現代の社会性をストーリーの中に反映する上で、効果的だったと思う。
舞台設定を主人公が済む団地の室内及び敷地内に限定して最後まで描き切ったことも、過剰なスペクタクル演出に頼らずに、突如として日常生活が一変したパニックを描き出すことができた要因だろう。

また、今年(2020年)に公開された映画に相応しく、“コロナ禍”による今現在進行中の「混乱」や「制限」を風刺する描写もあり、この映画がこの年に製作され、劇場公開中止の憂き目にあいつつも、Netflix配信で何とか世界配信に至ったことには意義があったと思う。

ただ、その一方で、タイムリーな題材、フレッシュな設定に対して、もう一歩、二歩、踏み込みが足りなかったとも思う。
アプローチこそ新しかったが、描き出されたストーリー展開や、その帰着は、あまりにもオーソドックスなものであり、ホラー映画としても、ゾンビ映画としても、サバイバル映画としても、捻りが足りないなと思ってしまった。
安易などんでん返しというようなことではなく、何かハッとさせられるラストの顛末が見たかったなと思う。

まあそれは、韓国映画の“土壌”が豊かであることをよく知っているからこその贅沢な注文なのだろうけれど。

 

「新感染 ファイナル・エクスプレス」<8点>
「ゾンビ映画」×「韓国映画」 この食い合わせはとてもよく合いそうだが、これまで著名な作品が殆ど生まれてこなかったことが意外である。 韓国映画のクオリティの高いアクション・バイオレンス描写や、特有のドライさを携えた客観性や批評性、トータルバラ…more

 

Information

タイトル #生きている #ALIVE
製作年 2020年
製作国 韓国
監督
チョ・イルヒョン
脚本
マット・ネイラー
チョ・イルヒョン
撮影
ソン・ウォンホ
出演
ユ・アイン
パク・シネ
チョン・ベス
イ・ヒョヌク
鑑賞環境 インターネット(Netflix・字幕)
評価 6点

 

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#生きている | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
謎のウイルスが猛威をふるう中、ネットにつながらず助けを呼べない状況で、青年は一人自宅アパートに立てこもり、生き残る方法を必死で考える。

画像引用:https://www.netflix.com/jp/title/81240831

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