「シャークネード カテゴリー2」映画レビュー “NYは記録的な「降サメ量」にご注意ください”

シャークネード カテゴリー22020☆Brand new Movies

シャークネード カテゴリー2

評価: 6点

Story

前回の一件で家族とよりを戻したフィン。故郷のニューヨークへ帰ろうとしたとき、竜巻が再びサメを巻き上げ、フィンたちの搭乗している飛行機に襲いかかった。サメの激突により半壊した飛行機をどうにか胴体着陸に成功させたフィンであったが、寒波に加えてかつて大惨事を起こした「サメを伴った大竜巻」がニューヨークに迫りつつあった。ロサンゼルスで経験した竜巻対処法に挑むべく、フィン一家とシャークネードとの死闘が再び巻き起こる。 Wikipediaより

『シャークネード カテゴリー2』DVD予告編
#シャーク#サメ#映画サメ

 

Review

「1時間に50ミリの“降サメ量”となるでしょう」と、NYのお天気お姉さんが真剣な表情で伝える。
フツーなら「“降サメ量”ってなんやねん!」と突っ込みたくなるところだが、そのシーンの頃にはそんな「大馬鹿」なキラーフレーズすら思わず受けれてしまっている自分がいた。(“積サメ量”というフレーズも続く)

“Z級映画”史上屈指のムーブメントを引き起こし、カルト的に人気を勝ち得た“禁断”のサメ映画シリーズ第二弾。
パート1も確かに言葉を失ってしまうくらいに“どうかしている”作品だったけれど、このパート2にして完全なる“イカれ映画”として堂々爆誕している。
おそらくは、このパート2の弾けっぷりこそが、今シリーズをある意味「神格化」させた起爆剤だったのだろうと思う。

まず、前作と比べると、明らかな映像的クオリティアップに驚く。
勿論、一般的な大作映画と比較すれば、CGにしても特撮にしても“お粗末”の範疇を出てはいないのだが、それでも前作の見るからにチープな映像表現を思えば、バジェット(製作費)が倍増していることも明らかだった。

そういう部分を目の当たりにすると、どんなにクオリティの低いバカ映画だろうと、ヒットした作品には、わかりやすくちゃんと“金”が回ってくるアメリカの映画界は、ある意味健全だなと思う。

 

バジェットの増大は映像的なクオリティアップに留まらず、キャスト陣の顔ぶれにも大いに影響している。

パート1では、見たことがある俳優といえば、主人公の店の常連客役の故ジョン・ハード(「ホーム・アローン」のパパ役)くらいだったが、本作では、個人的に大好きな「インデペンデンス・デイ(ID4)」シリーズのジャド・ハーシュの出演がアツかった。
主人公たちの焦りや悲壮感をよそに喋りまくるタクシー運転手役は、「ID4」で演じた主人公の父親役を彷彿とさせ、とても懐かしかったのだが、特徴的なキャラ設定のわりに“死に様”はあっさりとしていて残念。

まあ、脇役キャラやモブキャラの死亡シーンの“テキトー”な感じもZ級映画のお約束なのだろうと、だんだん理解してきたよ。

ただキャスト的に最も驚いたのは、主人公の昔の恋人役として登場する黒人女性“スカイ”を演じたのが、ヴィヴィカ・A・フォックスだったということ。
ってそれ誰やねん?と、映画ファンであっても多くの人が疑問だろうけれど、ヴィヴィカ・A・フォックスといえば、これまた「インデペンデンス・デイ」でウィル・スミスの恋人役を演じた女優ではないか。

「ID4」では、キュートな風貌と華奢な体つきで、セクシーなストリップダンサーでもあり、一人息子を持つシングルマザーでもあるヒロイン役を好演していたものだが、あれから20年、随分と巨漢に……いや逞しくなられて。
ウィル・スミスに「君の脚は鶏ガラ」なんてからかわれていたものですが、本作では“セリーナ・ウィリアムズ”並の貫禄で、主人公をバッチリサポートしてくれます(そして切ない!)。

 

そんなわけで、パニックムービーとしての映像的クオリティも格段に向上し、キャスト陣的にも見応えのある本作であるが、兎にも角にもクライマックスにおける映画作品としての「暴走」が半端ない。

何の因果か知らないけれど、2作目にして完全に“シャークネード”にとり憑かれてしまっている主人公は、“最終決戦”を前にして、ついに脳内のどこかの“線”が切れてしまったようだ。
表面上は、NY市長をはじめとするニューヨーカーたちを前にしてヒーロー然と振る舞っているけれど、その精神状態は完全なる怒れるイカれ野郎。無論、そんな男でなければ、こんなイカれた災害に打ち勝てるわけがないわけで。

意味不明に体を反り返しながら巨大鮫をチェーンソーでぶった切るお約束シーンを皮切りに、バカ、馬鹿、大馬鹿シーンのオンパレード。
前作ではそんなバカシーンの連続に対して開いた口が塞がらなかっただけだったが、本作ではそんな状態を超えて、一抹の「高揚感」を覚えていることにはたと気づいてしまった。

最終的には、元妻の“喰われた左腕”から指輪を抜き取り、エンパイアステートビルのてっぺんで再プロポーズをするという、本当にどうかしているラストシーンをも受け入れてしまっているシマツ。

嗚呼、ズブリズブリと沼に落ち込む音が聞こえる。

 

「シャークネード」映画レビュー “ようこそ!Z級映画の「沼」の入り口へ”
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Information

タイトルシャークネード カテゴリー2 SHARKNADO 2: THE SECOND ONE
製作年2014年
製作国アメリカ
監督アンソニー・C・フェランテ
脚本サンダー・レヴィン
撮影ベン・デマリー
出演アイアン・ジーリング
タラ・リード
ヴィヴィカ・A・フォックス
マーク・マクグラス
カリ・ウーラー
ジャド・ハーシュ
ビリー・レイ・サイラス
ケリー・オズボーン
鑑賞環境インターネット(Amazon Prime Video)
評価6点

 

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画像引用:https://www.latimes.com/

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