#ミステリー・サスペンス

2024☆Brand new Movies

「別れる決心」“一瞬の微睡みのような切ない逢瀬に震える”

描き出されるストーリーを表面的に要約してしまえば、ありがちなメロドラマであり、古典的なサスペンスに思えるけれど、映画の中の人物たちの心象風景と、卓越したビジュアル表現が織りなす映像世界の情感が、とてもとても豊潤で複雑な人間模様と世界観を構築している。
2024☆Brand new Movies

「テレフォン」“任務遂行に徹するブロンソンのダンディズム”

チャールズ・ブロンソンが、ソ連のスパイを演じるというキャスティングが的確だったかはさておき、単身アメリカに乗り込んで、自国が生み出してしまったテロリストを阻止するために暗躍するというストーリーはユニークでエキサイティングだった。
2024☆Brand new Movies

「悪い奴ほどよく眠る」“いつの時代も「悪意」はよく眠り、そしてよく育つ”

いやあ、久しぶりに黒澤映画を観て、根幹的な映画づくりの巧さに冒頭から感嘆した。 オープニング、本作の登場人物が一堂に会する結婚披露宴のシーンが先ず白眉だ。
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2024☆Brand new Movies

「女神の見えざる手」“天才ロイビストの矜持の眼差しに震える”

“ロビー活動”という政治活動自体に対する認識が、僕自身はもちろん、日本の一般社会においてはまだまだ薄いことは明らかで、その活動を専門的に請け負う“ロイビスト”と称される職業があることもよく知らなかったことは否定できない。
スバラシネマReview

「クレイジークルーズ」 “愚にもつかないストーリーテリングの中で唯一輝く宮﨑あおい”

坂元裕二脚本によるNetflix作品ということで、軽妙なロマンス&ミステリーのインフォメーションを見せつつも、きっと一筋縄ではいかないストーリーテリングを見せてくれるのだろうと大いに期待した。
スバラシネマReview

「ザ・キラー」 “思ってたんと違う!一流(?)アサシンの憂鬱と激昂”

何やら高尚な“殺し屋哲学”を主人公は自己暗示のように終始唱え続ける。が、やることなすことちっとも予定通りにいかない一流(?)アサシンの憂鬱と激昂が、上質な映画世界の中で描かれる。
スバラシネマReview

「search/#サーチ2」 “Googleアカウントのパスワード変更はこまめにしよう”

インターネット配信による新作映画の視聴がどれだけ普及しようとも、映画は劇場のスクリーンで観るべきで、それが幸福な映画体験をもたらす信じていることに変わりはない。けれど、前作「search サーチ」に続き本シリーズだけは、映画館ではなく自宅で、しかも自室のPCのモニターで鑑賞することが、特異な映画体験をもたらすと思う。
スバラシネマReview

「フォーカス」 “クライマックスよりも恐竜研究者の騙されっぷりの方が良かった”

マーゴット・ロビーが好きだ。 いまやハリウッドのトップ・オブ・トップの女優に上り詰めたと言っても決して過言ではないこの俳優の魅力は、リアルな“叩き上げ感”とそこから溢れ出る強かな人間性そのものだろう。
スバラシネマReview

スバラシネマex「VIVANT」“タイトル周りや主人公の正体のミスリードを想像しつつ続編を待つ”

基本的にテレビドラマは観ないのだけれど、この「VIVANT」は春先の制作発表の段階から観ようとは思っていた。 映画作品主演級が揃い踏みの豪華キャストと、「半沢直樹」シリーズや「下町ロケット」シリーズを生み出した福澤克雄をはじめとする制作スタッフに対する信頼感がその決め手だった。
スバラシネマReview

おヒサシネマ!「閉ざされた森」“淀川長治の解説付きで度々観たい”

いつも視聴している某映画紹介系You Tubeチャンネルに出演するグラビアアイドルが、生涯ベストの映画として本作を挙げた。 おお、やっぱりこの子は“映画好き”として信頼できるなと思った。
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