「エピソードⅦ」待望の公開を前にして、やはり「復讐」もとい「復習」は必須だろうと思い、年末の気忙しい頃合いではあるが、レンタルショップに足を運んだ。
全6作品を鑑賞し直す時間はさすがに無かったので、今回は、「Ⅲ」から始めて「Ⅳ」「Ⅴ」「Ⅵ」と“時系列順”に観ることにした。
それほどディープなSWファンではない僕は、ちょうど10年前に劇場鑑賞したこの「エピソード3」に最も感動した口である。
そして10年前の初鑑賞時と同様に、まんまと暗黒面に墜ちていくアナキンの姿に対して、「馬鹿野郎!」と胸が締め付けられた。
(それと同時に、賢者であるはずのジェダイマスターたちのあまりの無能っぷりに腹が立つ!)
やはりどんな世界においても“コミュニケーション”は大切だなあと思う。
結局のところ、よりこまめなコミュニケーションをアナキンに対してとり続けたからこその、ダース・シディアスの勝利のようにも見える。
今作においての「勝者」は紛れも無く暗黒卿ダース・シディアスであり、ダース・ベイダーの“誕生”をはじめとして、ドゥークー伯爵やグリーヴァス将軍など悪役の魅力が際立つ作品だとも思う。
また1983年の「ジェダイの復讐」(ジェダイの帰還)からこの最凶最悪の悪役を演じ続けた英国人俳優イアン・マクディアミッドの功績は大きい。
ダース・ベイダーに並び、映画史上にも残るであろうこの悪の親玉の若かりし頃の話もスピンオフとして観たい。
少々脱線してしまったが、「エピソード3」を観てから「Ⅳ」以降を観ると、やはり色々な場面で感慨深さが深まる。
「エピソードⅣ」の副題である「A New Hope」とは、暗黒のマスクの中で最愛の人を亡くした悲しみを叫び続けた悲しきジェダイのためのものだったのだと痛感する。
「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 Star Wars: Episode III – Revenge of the Sith」
2005年【米】
鑑賞環境:DVD(字幕)
評価:10点
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