おヒサシネマ!「マッドマックス 怒りのデス・ロード」“ああ、やっぱりコイツらイカれてやがる……!”

スバラシネマReview

評価:  10点

Story

石油も、そして水も尽きかけた世界。主人公は、愛する家族を奪われ、本能だけで生きながらえている元・警官マックス(トム・ハーディ)。資源を独占し、恐怖と暴力で民衆を支配するジョーの軍団に捕われたマックスは、反逆を企てるジョーの右腕フュリオサ(シャーリーズ・セロン)、配下の全身白塗りの男ニュークス(ニコラス・ホルト)と共に、ジョーに捕われた美女たちを引き連れ、自由への逃走を開始する。 凄まじい追跡、炸裂するバトル……。絶体絶命のピンチを迎えた時、彼らの決死の反撃が始まる! Filmarksより

 

Review

ああ、やっぱりコイツらイカれてやがる……!

劇場公開以来ほぼ10年ぶりに観たこの映画に対する感想は、それに尽きる。

「行きて帰りし物語」というプロットは、映画に関わらず、物語のストーリーテリングの基本であり、広義の意味で捉えれば、殆どすべての“ストーリー”は、それに類すると思う。
表題の一つにもなっている「ロード・オブ・ザ・リング」はもちろん、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」も、「スター・ウォーズ」も「千と千尋の神隠し」も、主人公をはじめとする登場人物たちが何処かへ向かい、何かを得て、もしくは失って、元の場所に帰るさまを描くことで物語を創造している。
そしてその物語創造の基本を、微塵のてらいも、気取りもなく、馬鹿みたいにシンプルに反映し、その上に文字通りイカれた娯楽性を増し増しに盛り込んだ本作は、やはり唯一無二だった。

あまりにも有り触れたプロットを踏襲しつつも、絶対的な“オリジナリティ”を爆発させている本作からは、ジョージ・ミラーをはじめとする製作陣の、クリエイターとしてのプライドと自信、そして何よりも彼ら自身の「高揚感」が溢れかえっている。
アフリカ南西部のナミビアの砂漠で、常軌を逸した改造車の軍団を走らせながら、「ヒャッハー!!!」と言いながらカメラを回し続ける撮影クルーの崇高な狂気が目に浮かんできた。

本作の主人公の一人“フュリオサ”の前日譚を描いた最新作「マッドマックス:フュリオサ」を劇場鑑賞したその夜に、本作を再鑑賞した。最新作もとても娯楽性に溢れた快作で堪能したけれど、その一方で“FURY ROAD”ほどの爆発力を得られなかったことも否定できなかった。
本作を再鑑賞してみて、その最たる要因はやはり未知の挑戦に対する製作陣のイカれっぷりとそれに伴う狂気性にあったのだと痛感した。

たとえ、前作と同じ製作陣が揃っていたとしても、前作以上の製作費が得られいたとしても、すべての要素において同じテンション、同じ濃度で映画製作に臨むことは難しい。
それは、キャスト・スタッフの意気込みや、製作環境の整備でコントロールできることでもなく、結果的なフィーリングやタイミングが偶然的な要素も多分に含めながら合致しなければ、成されないことなのだろう。

それはやっぱり奇跡的なことであり、だからこそこんなにも異常な映画が誕生したのだろう。

 

Information

タイトルマッドマックス 怒りのデス・ロード MAD MAX: FURY ROAD
製作年2015年
製作国オーストラリア
監督
脚本
撮影
出演
鑑賞環境Blu-ray(字幕)
評価10点

 

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