おヒサシネマ!「ジュラシック・パーク」 “姉弟の叫び声と共に再び恐竜王国へ”

スバラシネマReview

評価:  10点

Story

オープン直前のテーマパークを舞台に、バイオ・テクノロジーにより現代に甦った恐竜と人間の死闘を描いたSFX超大作。大富豪ジョン・ハモンドの招待で、古生物学者グラントとサトラー、そして数学者マルコムが南米コスタリカの沖合いに浮かぶ島を訪れた。そこは太古の琥珀に閉じ込められたDNAから遺伝子工学によって蘇った恐竜たちが生息する究極のアミューズメント・パークだったのだ。だがオープンを控えたその“ジュラシック・パーク”に次々とトラブルが襲いかかる。嵐の迫る中、ついに檻から解き放たれた恐竜たちは一斉に人間に牙を剥き始めた。 allcinemaより

 

Review

最新作「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」の劇場鑑賞前に、シリーズ全作を見返してみようと思いたち、1993年の第一作を久しぶりに鑑賞。

劇場での初鑑賞から二十数年あまり、幾度も見返していると思うが、映画史に残る娯楽超大作のエンターテイメントは決して色褪せない。

巨大な恐竜たちを造形するCG技術は、当然ながら最新技術のそれと比べると見劣りはするけれど、映像としての見せ方、映画としての表現方法の巧さは、むしろこの時点で完成されていて、見劣るものではない。

スティーヴン・スピルバーグが映画の神様として、今なお数十年以上に渡って映画界の頂点に君臨し続ける理由が凝縮されている。

本作を彩る魅力は映像技術、演出、キャスト様々だと思うが、今回改めて鑑賞して特に感じたのは、子役二人の多彩な表現力だ。

多感で活発な姉弟を演じたアリアナ・リチャーズとジョセフ・マッゼロが、本作のアドベンチャー性の根幹を担っていると言っても過言ではないだろう。

夏休みのレジャー感覚でパークに訪れた二人が、突如恐怖とパニックのるつぼに放り込まれ、泣き、叫び、決死の冒険の果てに、勇気を身につける。そのジュブナイル描写もスピルバーグ監督の十八番であり、ホラーとアドベンチャーのバランス感覚が絶妙である。

そんな中で、泥と血に塗れながら、主人公のグラント博士(サム・ニール)と共にサバイバルを生き抜く姉弟を体現したこの二人の子役の存在感は何にも代えがたい価値を放っていた。

勿論、サム・ニールをはじめ実力者揃いのキャストの布陣にも隙はなく、当時まで黎明期だったCGによる映画製作の中であっても、安定感がありかつ魅力的な演技をそれぞれが見せてくれている。(ブレイク直前のサミュエル・L・ジャクソンの存在も見逃せない)

そんなオリジナルキャストも揃うらしい最新作。そりゃあ楽しみだ。

 

Information

タイトル ジュラシック・パーク JURASSIC PARK
製作年 1993年
製作国 アメリカ
監督
スティーヴン・スピルバーグ
脚本
マイケル・クライトン
デヴィッド・コープ
撮影
ディーン・カンディ
出演
サム・ニール
ローラ・ダーン
ジェフ・ゴールドブラム
アリアナ・リチャーズ
ジョセフ・マッゼロ
マーティン・フェレロ
ボブ・ペック
ウェイン・ナイト
サミュエル・L・ジャクソン
リチャード・アッテンボロー
鑑賞環境 インターネット(Amazon Prime Video・字幕)
評価 10点

 

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