おヒサシネマ!「大誘拐」“夏の終わりに日本映画史唯一無二のメルヘンを”

スバラシネマReview

 

評価: 10点

Story

刑務所を出所したばかりの健次(風間トオル)ら3人の若者は、紀州一の大金持ち、柳川とし子刀自(北林谷栄)を誘拐。しかし、彼らが身代金を5000万円と考えていることに憤った刀自は、何と100億円を要求するよう命令。かくして誘拐犯と人質の関係は逆転し、おばあちゃんVS猪狩(緒形拳)ら県警との壮大なる駆け引きが始まった! Amazonより

映画「大誘拐 〜Rainbow kids〜」劇場予告
1991年 日本監督、脚本:岡本喜八原作:天藤真出演:北林谷栄、風間トオル、内田勝康、西川弘志、緒形拳、樹木希林音楽:佐藤勝主題歌:サイコヒステリックス「MESSAGE〜大誘拐のテーマ」

 

Review

今年のお盆休みは9日間ととても長く、のんびりと過ごしたが、何せ外は暑くて、贅沢をする金銭的余裕もなかったので、あまり夏らしいことをすることもなく過ぎ去ってしまった。
そんな夏の長期休暇の最終日の深夜、すでに寝室には入っていたのだが、「翌朝は出勤」という億劫さを紛らわせようとするかのように、気がつくとiPadで本作を観始めていた。

何度も観た映画である。既に22時を回っていたので、きりのいいところで就寝するか、寝落ちしてもいいつもりだったが、結局最後まで観てしまった。

それなりに映画をたくさん観てきているが、印象的な各シーンの台詞が、俳優たちの発声のトーンを含めて瞬間的に脳裏に蘇る作品は数少ない。
岡本喜八監督作、北林谷栄と緒形拳の存在感があまりにも大きすぎる作品ではあるが、台詞回しの印象としては主人公の一人である風間トオルの存在感も大きく、個人的には彼なしに本作は語れない。
風間トオルの、決して“流暢”ではない関西弁が、アクセントとなり、決して悪い意味ではなく本作のリアリティラインを下げているのだと思う。
それがこの映画の言うところの「メルヘン」につながっているのだろう。

あえて無粋なことを言及するならば、実際はお堂に眠った100億円が見つかった時点で「巨額脱税容疑」は免れないわけで。
そんな現実的視線を巧みに交わす本作は、やっぱり日本映画史に残る唯一無二の娯楽映画だと思う。

 

 

Information

タイトル 大誘拐 RAINBOW KIDS
製作年 1991年
製作国 日本
監督 岡本喜八
脚本 岡本喜八
撮影
岸本正広
出演
北林谷栄
風間トオル
内田勝康
西川弘志
緒形拳
神山繁
水野久美
岸部一徳
田村奈巳
天本英世
本田博太郎
竜雷太
嶋田久作
樹木希林
鑑賞環境 DVD
評価 10点

 

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大誘拐 RAINBOW KIDS
大誘拐 RAINBOW KIDS

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