スバラシネマex「マンダロリアン(シーズン2)」“時代劇と西部劇の融合と結実”

スバラシネマReview

評価:  8点

Story

ジャンゴ・フェットやボバ・フェットのようなアーマーに身を包んだ孤高のガンファイター、マンダロリアン。バウンティハンター(賞金稼ぎ)・ギルドのリーダーであるグリーフ・カルガが依頼した仕事がある “標的”を連れてくること。それは不思議な力を持つザ・チャイルドだった。ただの賞金稼ぎの獲物だったはずが、ザ・チャイルドと旅をするうちにマンダロリアンが命がけで守る存在に。時には百戦錬磨の戦士キャラ・デューンや同志の力を借りながらも孤独な戦いを続けるマンダロリアンと、ザ・チャイルドを執拗に追うモフ・ギデオン率いる旧帝国軍残党との戦いは続く・・・。 公式サイトより

 

Review

世間より遅れて「マンダロリアン」のシーズン1を鑑賞したのは、およそ2年前。当然ながらとっくにシーズン2もシーズン3も観られる状態だったのだが、つい先延ばしにしてしまっていた。が、ついに劇場版「マンダロリアン&グローグー」の公開が間近となり、慌ててシーズン2の鑑賞に至る。

シーズン1を観た時点で、本作が日本の時代劇「子連れ狼」のオマージュであることは明らかだったけれど、シーズン2ではそこにアメリカの“西部劇”の要素が強く注ぎ込まれた印象を受けた。
第1話(チャプター9)「保安官」のエピソードを皮切りに、孤高のアウトローが旅行く先々で出会いや対立、共闘を繰り広げていく展開は、まさに西部劇のエッセンスが散りばめられている。
そこには、奇をてらった斬新なストーリーテリングなどは皆無で、王道でベタな展開に終始するけれど、不思議と退屈感は生まれず、毎回一定以上の満足感と共に、当シリーズお決まりのストーリーボードを並べたエンディングを迎えることが出来た。

この「マンダロリアン」シリーズが、SW史上においても随一の人気コンテンツになり得たのは、まさにその「王道」を丁寧に突き詰めていることに尽きる。
格好良くも生き方が不器用な孤独な主人公が、邂逅したミステリアスな子どもと共に旅をする。そして様々な出逢いと別れ、戦いを繰り返しながら、成長し、新しい人生の道筋を辿っていく。
それは、日本の時代劇、アメリカの西部劇、どちらにも共通した娯楽の真髄であり、その世界観の融合が、SWの広大な世界観の中で結実した結果だろう。

その融合と結実は、かつてこの世界観の創造主が生み出した映画世界の根幹とも直結するものであり、それも本シリーズの娯楽の正道を表していると思う。

そして本シーズンの最終話では、オリジンの伝説的キャラクターが満を持して登場し、幼きジェダイを連れて行く。続くシーズン3、そしてその先の映画作品に向けて、様々な可能性と期待感を生む見事なブリッジシーズンだった。

 

Information

タイトル マンダロリアン (シーズン2) THE MANDALORIAN
製作年(放映期間) 2020/10/30 ~
製作国 アメリカ
監督 ジョン・ファヴロー
ペイトン・リード
ブライス・ダラス・ハワード
カール・ウェザース
デイヴ・フィローニ
ロバート・ロドリゲス
リック・ファミュイワ
脚本 ジョン・ファヴロー
デイヴ・フィローニ
リック・ファミュイワ
撮影
出演 ペドロ・パスカル
ジーナ・カラーノ
カール・ウェザース
ジャンカルロ・エスポジート
ヴェルナー・ヘルツォーク
オミッド・アブタヒ
エミリー・スワロー
ジョン・レグイザモ
エイミー・セダリス
テムエラ・モリソン
ミンナ・ウェン
マイケル・ビーン
ロザリオ・ドーソン
マーク・ハミル
鑑賞環境 Web配信(Disney+・字幕)
評価 8点

 

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