おヒサシネマ!「風の谷のナウシカ」“いのちは闇の中のまたたく光だ!!”

風の谷のナウシカ久々鑑賞☆おヒサシネマ!

風の谷のナウシカ

評価: 10点

Story

舞台は「火の7日間」といわれる最終戦争で現代文明が滅び去った1000年後の地球。風の谷に暮らすナウシカは、「風の谷」に暮らしながら、人々が忌み嫌う巨大な蟲・王蟲(オーム)とも心を通わせ、有害な瘴気覆われ巨大な蟲たちの住む森「腐海」の謎を解き明かそうとしていた。そんなある日、「風の谷」に巨大な輸送機が墜落、ほどなく西方のトルメキア王国の軍隊が侵攻してくる。墜落した輸送機の積荷は、「火の7日間」で世界を焼き尽くしたという最終兵器「巨神兵」であった。そして、少女ナウシカの愛が奇跡を呼ぶ・・・。 Amazonより

『風の谷のナウシカ』 特報【6月26日(金)上映開始】
一生に一度は、映画館でジブリを。 『風の谷のナウシカ』6月26日(金)上映開始 上映劇場はこちら▼ 原作・脚本・監督:宮崎駿 プロデューサー:高畑勲 音楽:久石譲 声の出演:島本須美、納谷悟朗、...

 

Review

三十数年前、物心がつくかつかないか頃に初めて観た稀代のアニメ映画を、映画館で初めて観た。

コロナ禍で、新作映画公開延期が相次ぎ、映画館自体にも行きづらい状況が続いていたが、ようやく“解禁”という思いも込めて実に5ヶ月ぶりの劇場鑑賞。
久しぶりの映画館は、行き慣れた地元の劇場にも関わらず、どこか新鮮で、ワクワクした。公開開始前の時間感覚も鈍っていたらしく、ロビーでウロウロしていたら劇場スタッフが上映室の扉を閉め始めたのを見て、慌てて駆け込んだ。

そういう鑑賞前の諸々も含めて、中々に稀有な映画体験となったと思う。
何と言っても、初めて映画館で観た「風の谷のナウシカ」は、想像以上にエキサイティングで、圧倒的に面白かった。

幼少期から観続けて、妹とと二人、全編の台詞を丸覚えするほど“刷り込まれた”映画であるはずだが、眼前のスクリーン上で繰り広げられるスペクタクルは、時間が巻き戻ったように“フレッシュ”で“斬新”に映った。
1984年の作品であるが、よくもまあこんな強烈な世界観をいい意味で「独善的」に表現しきったものだと改めて思う。

冒頭から明確に提示される世界の「終末」と「死」は、全編通してブレることなく、シビアに、観る者の心に叩きつけられる。
ただし、同時に、決して“陰”に籠もることなく、エンターテイメントの真髄である「活劇」を魅せてくれることが、宮崎駿の、スタジオジブリの真骨頂であろう。

このアニメ映画の圧倒的なエンターテイメント性。その最大の要因は、一人ひとりのキャラクター造形に尽きる。
世界の終末において、文字通り「死」と隣り合わせて生きる人間たち。
だが、彼らの表情は決して悲壮感に覆われてはいない。安直なマンガのように楽観的なわけではなく、「死」を身近に感じ続けながらも、常に「生」に対して誠実に向き合い、生命として真っ当に執着している。

それは主人公ナウシカに限らず、風の谷の民たちは勿論、クシャナをはじめとするトルメキア軍やペジテ市民、さらには腐海の蟲たちや掘り起こされた巨神兵に至るまで、本作に登場するキャラクターに共通する要素だと思える。

「いのちは闇の中のまたたく光だ!!」

宮崎駿自身が著した原作漫画の最終盤で、ナウシカは力強くそう言い放つ。

世界がどんなに滅亡に瀕したとしても、生命が生命として存在する以上、その中で光り続け、生き続けるしかない。
そもそも、生命とは漆黒の宇宙の闇の中で生まれ、微々たる光を放ち続けるものではないのか。

 

大袈裟ではなく、生命そのものが脅かされているこの時世において、「風の谷のナウシカ」が描くテーマと娯楽性は、燦然と光り輝く。

 

Information

タイトル「風の谷のナウシカ」
製作年1984年
製作国日本
監督
宮崎駿
脚本
宮崎駿
作画監督
小松原一男
声の出演
島本須美
辻村真人
京田尚子
納谷悟朗
永井一郎
松田洋治
冨永みーな
榊原良子
家弓家正
宮内幸平
鑑賞環境映画館
評価10点

 

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