「アフタースクール」

2008☆Brand new Movies

 

前作「運命じゃない人」で、衝撃のスパイラルムービーを見せつけた内田けんじ監督の最新作。またもや、人の思惑と思惑がストーリーの“裏側”で入り交じる展開が見事だった。

何も考えていなさそうなやつが、実は秘めている企みの妙。確信犯的なストーリー以上に、人間が常に秘めている表には出さない感情と真相に、面白味を感じた。
今作では、大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人と、それぞれに味わいを持った性格俳優がメインを張っていることも、「人間の深層(真相)」という部分で、深みを持たせる要因となっている。

日本には今、エンターテイメント映画のジャンルで、良作を連発できる映画監督は少ない。
肯定的な意味で、“同じような映画”を連発する監督が少ないのだと思う。
この監督には、今後も、積極的に観客を騙し続ける映画を量産していってほしいものだ。

「アフタースクール」
2008年【日】
鑑賞環境:映画館
評価:8点

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