
評価: 8点
Story
ルーク・スカイウォーカーの銀河を巡る冒険がはじまる「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」デジタルで登場。銀河帝国樹立から19年。砂漠の惑星タトゥイーンでルークは、長年隠れ住んでいたオビ=ワン・ケノービと出会い反乱軍の戦いに加わることを決意する。ダース・ベイダー率いる邪悪な帝国軍に捕らわれたレイア姫を救出するため、オビ=ワンは若きルークをジェダイへ導いていく。 Filmarksより
Review
連綿たるスペースオペラシリーズの一作目を改めて鑑賞した。
本作の前々日譚である「キャシアン・アンドー」の2シーズンを観終えて、前日譚である「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」を再鑑賞。
そして同作のラストでレイア姫が発した「希望です」という台詞が脳裏に焼き付いたまま間髪入れずに、この第一作目を観て、新たな感慨が生まれた。
それは、「キャシアン・アンドー」から「ローグ・ワン」で、徹底的に描き出された“名も無き者たち”の苦悩と苦闘を経たからこそ生まれたものだった。
先述の各前日譚や、さらに過去に遡った「Episode Ⅰ」〜「Ⅲ」の干渉を経ると、本作「Episode Ⅳ」は、一見するととても安直で、物語として稚拙に見えてしまうことは否めない。
運命に導かれて──と言えば聞こえは良いけれど、片田舎の星で生まれ育った青年が、都合よく銀河を股にかけた戦争に巻き込まれ、都合よくその才能を発揮し、都合よく悪玉の強大な兵器を打ち破って見せる。
そして、その一つの功績で、主人公の青年は華々しく表彰されてこの第一作目は終幕する──。
ルーク・スカイウォーカーの、ある意味無知な笑顔に対して、私たちは思う、「いいとこ取りしやがって」と。
キャシアンの苦闘、ジンの絶望、ルーセンやクレヤの狂気的な正義心、そして数多くの限りなく無駄死に近い「死」無くして、その快挙や栄光はなかったんだということを強く言い聞かせたくなる。
ただし、同時に思い直す。そういう思いが拭い去れなくなってしまうからこそ、「スター・ウォーズ」という大シリーズは、この“パート4”から生み出されたのだろうということを。
もし、本シリーズがナンバリングどおりに“パート1”から公開されていたとしても、それはそれで優れたスペースオペラとして認められ、評価されたであろう。
けれど、悲哀と悲劇を多分に孕む“新三部作”は、全世界から理屈抜きに“愛される”ということはなかっただろう。
そして、その後に“旧三部作”が製作されていたとしても、その作品世界のテイストは、現状のものとはまったく異なり、これまた広く愛される作品には至っていなかっただろうと想像できる。
きっとその世界線では、SWシリーズが世界規模の映画史や映画文化そのものを席巻することはなく、故に数多くの派生シリーズも生み出されることは無かっただろう。
つまりは、「キャシアン・アンドー」も「ローグ・ワン」も作品として存在すらし得なかったであろう。
すなわち、一見安直に感じるほどシンプルで、穿ってみればチープにも思えるこの「Ⅳ」から始まる三部作をクロニクルの第一手として打ち出し、世界中の誰でもが理解でき、愛することができる作品として成立させたことが、まさしくすべての始まりだったのだ、と痛感する。
そして、最も重要なことは、キャシアン・アンドーも、ジン・アーソも、ルーセン・レイエルも、すべての名も無き者たちは、遠く離れた彼方から、ルーク・スカイウォーカーのその笑顔を、確固たる「希望」として見つめているだろうことだ。
この一人の青年の笑顔こそが、彼らが命を賭して得た唯一にして、すべてだったということに、新たな感慨が生まれた。


Information
| タイトル | スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望 Star Wars Episode IV: A New Hope |
| 製作年 | 1977年(特別編:1997年) |
| 製作国 | アメリカ |
| 監督 | |
| 脚本 | |
| 撮影 | |
| 出演 | |
| 声の出演 | |
| 鑑賞環境 | インターネット(Disney+・字幕) |
| 評価 | 8点 |
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