おヒサシネマ!「ジュラシック・ワールド/炎の王国」“恐竜映画シリーズをめぐる30年の記憶”

スバラシネマReview

評価:  9点

Story

前作でハイブリッド恐竜インドミナス・レックスとT-REXが死闘を繰り広げ崩壊したテーマパーク<ジュラシック・ワールド>を有するイスラ・ヌブラル島で<火山の大噴火>の予兆が捉えられていた。迫り来る危機的状況の中、人類は噴火すると知りつつも恐竜たちの生死を自然に委ねるか、自らの命を懸け救い出すかの究極の選択を迫られる。そんな中、恐竜行動学のエキスパート、オーウェン(クリス・プラット)はテーマパークの運営責任者だったクレア(ブライス・ダラス・ハワード)と共に、行動を起こす事を決意。島へ向かったその矢先に火山は大噴火を起こし、生き残りをかけた究極のアドベンチャーが遂に幕を開ける! Filmarksより

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』7/13公開!<最終予告>
“恐竜”に 巨匠・スティーヴン・スピルバーグが命をふきこみ、かつて誰も観た事がなかったリアルでスリリングな映像体験に世界中の人々が心を躍らせ、映画史に偉大な足跡を残した『ジュラシック・パーク』シリーズ。2015年に『ジュラシック・ワールド』…more

 

Review

1993年にスティーヴン・スピルバーグが生み出した“恐竜映画”を、父親と共に映画館に観に行った。
たぶん、当時小学6年生だった私にとっては、初めて映画館で観た実写の外国映画だったのではないか。
当時最新鋭のVFXで映し出された恐竜たちが織りなすスペクタクルは、とても重要な映画体験であったと、四十路を越えた今改めて強く思う。

そんな遠い記憶も辿りながら、シリーズとしては5作目となる本作をテレビ放映で観た。

無論、2018年の公開時は劇場鑑賞していて、その後再鑑賞もしている。各シリーズ作品も何度も観てきているが、本作はその中でも特にフェイバリットな一作であり、個人的には1993年の第一作目に次ぐ傑作だと思っている。

オリジナルシリーズの世界線を踏襲しつつも、この前作で仕切り直しされた新シリーズの第二弾として、ともてバランスの良い娯楽性を備え、SF的視座を踏まえた教訓や、生物の進化に対する敬意に溢れたストーリーテリングが見事だったと思う。
第一幕の噴火する孤島シーンから、第二幕から三幕の舞台となるゴシックホラー調の大屋敷シーンへの映画的転換も巧みで、他のシリーズ作にはないビジュアル的センスも光っている。

1993年の映画世界で、創始者ジョン・ハモンドが、現代世界に恐竜を再誕させた時点で、人間は生命を冒涜してしまった。それから年月越えて、ついに訪れた“ジュラシック・ワールド”は、そんな人類に課された宿命だったのかもしれない。
本作のラスト、「ようこそ、ジュラシック・ワールドへ」と、貫禄たっぷりのマルコム博士が放った台詞には、人類全体への警鐘すらも超えた観念が渦巻いていたようだった。

 

そんなフェイバリットな映画を、今回敢えてテレビ放映で鑑賞した理由はほかでもない。
小学5年生の息子が「観たい」と言ったからだった。
30年以上の年月を経て、自分の息子と並んで鑑賞した恐竜映画が、「格別」だったことは言うまでもない。

 

「ジュラシック・ワールド/炎の王国」<8点>
ラスト、貫禄たっぷりに年老いたマルコム博士が、「ようこそジュラシック・ワールドへ」と強い眼差しで言い放つ。前作では「テーマパーク」の呼称だった“world”が、真の意味の“world”に転じた瞬間、前作で生じていた消化不良感は消化され、シリ…more
おヒサシネマ!「ジュラシック・パーク」 “姉弟の叫び声と共に再び恐竜王国へ”
最新作「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」の劇場鑑賞前に、シリーズ全作を見返してみようと思いたち、1993年の第一作を久しぶりに鑑賞。 劇場での初鑑賞から二十数年あまり、幾度も見返していると思うが、映画史に残る娯楽超大作のエンターテイメントは決して色褪せない。

 

Information

タイトル ジュラシック・ワールド/炎の王国 JURASSIC WORLD: FALLEN KINGDOM
製作年 2018年
製作国 アメリカ
監督
J・A・バヨナ
脚本
デレク・コノリー
コリン・トレヴォロウ
撮影
オスカル・ファウラ
出演
クリス・プラット
ブライス・ダラス・ハワード
ジャスティス・スミス
ダニエラ・ピネダ
ジェフ・ゴールドブラム
B・D・ウォン
ジェームズ・クロムウェル
トビー・ジョーンズ
レイフ・スポール
ジェラルディン・チャップリン
鑑賞環境 地上波TV(日本語吹替版)
評価 9点

 

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