「寄生獣」

中学生だったろうか、高校生だったろうか、この漫画を読み終えた時、当時の僕は、“人間”として、とても救われた気持ちになった。

基本的には、“寄生獣”という人間に対しての「恐怖」を描いた作品である。

しかし、物語の本質として示し続けられるのは、“生物としての人間に対する批判”である。

果たして地球上に“人間”は必要なのか?結局のところ“寄生獣”とは、地球における人間のことではないのか?

それは、今、すべての人類が認めるべき一つの啓示である。

人間は存在に値する生物なのか?ひたすらに、この物語はそれを問い詰める。

そうして、この漫画の真の主人公である寄生生物ミギーは語る。

「心に余裕(ヒマ)のある生物 なんとすばらしい!!」

この言葉は、大げさでなく、僕にとって、人間として生きていくための大きな糧となった。

寄生獣 (1) (アフタヌーンKC (26)) 寄生獣 (1) (アフタヌーンKC (26))
(1990/07)
岩明 均

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