過言なく「手塚治虫の漫画で育った」という者にとっては、この手塚治虫×浦沢直樹という企画そのもに、身が震えるほどの魅力を覚えた。
しかも題材が、あの「鉄腕アトム」である。
もちろん、若干の危惧もあるにはあったが、そのんなものを忘却の彼方へおしやる“期待”が凄かった。
原作「鉄腕アトム/地上最大のロボット」は、ある博士が作り出した最強ロボット“プルートウ”が、世界の名高いロボットたちを次々と襲っていくという話で、最終的にはもちろんアトムと死闘を繰り広げるというもの。
今作では、襲われるロボット一人一人にそれぞれのドラマがあり、はっきりと姿を現さないプルートウとの死闘に心が震える。
そこに、最近の浦沢直樹のもはや十八番である“サスペンス”が盛り込まれ非常に秀逸な作品に昇華されている。
敢えて、アトムを主人公に据えないことが、浦沢直樹の挑戦であり、手塚治虫への敬意の表れなのかもしれない。
果たして、どう物語を展開させていくのか、今後の展開が楽しみだ。
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PLUTO (1) (2004/09/30) 浦沢 直樹、手塚 治虫 他 |


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