「ガス人間第一号」

2005☆Brand new Movies

 

正直なところ、この映画の場合、僕はタイトルのインパクトだけでほとんど圧倒されている。

“ガス人間第一号”って、まさしくそのまんまなんだけれど、なんて潔くてオシャレな表題なんだろうと。
そして、そのタイトルから滲み出る“B級科学映画”という雰囲気をさらりとかわして、繰り広げられる哀しい男の哀しい運命の物語に、予想に反した感慨深さが残る。
若かりし故・三橋達也の男臭さ、美しい八千草薫の憂いに魅了されることも間違いない。

ところで、こういう映画がもし同じ時代にハリウッドで作られていたとしたら、間違いなく現在においてリメイクされているだろう。それをしない(むしろ出来ない)日本映画界は、やはり当時に比べて、特に娯楽映画の部分での進歩が無いというよりも後退が著しいのだと思う。

 

「ガス人間第一号」
1960年【日】
鑑賞環境:DVD
評価:8点

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