「ライフ・アクアティック」

2005☆Brand new Movies

 

海に生息するまだ見ぬ“珍・生物”を追い求めて、冒険&ドキュメンタリー映画の制作を繰り返すどこか間の抜けた映画監督とそのクルーたちを描いたこの映画は、何とも奇妙で可笑しい映画だ。

ウェス・アンダーソンという新進気鋭の映画作家が生み出したこの映画の世界観は独特で、ストーリーだけを見れば、極めて破綻しかかっているのだけれど、不思議にしっかりと映画として成立している。

それは一重に、登場するキャラクターたちが魅力的で、彼らを操る台詞回しが巧いことに他ならない。
一見とぼけた感じの可笑しな言動が、とても豊かな人間味へと繋がっている。
ストーリーがハチャメチャでも、そこに息づく人間たちに面白味があれば、その映画は面白くなる。

加えて、チープな雰囲気を携えた精巧なセットや画作り、そして所々で登場する可笑しな海の生物たちが、ファンタジックな映画の世界観を高めている。

俳優陣の演技の確かさも手伝って、非常に完成された、“大人のための子供映画”だと思う。

「ライフ・アクアティック The Life Aquatic with Steve Zissou」
2004年【米】
鑑賞環境:DVD
評価:8点

コメント

タイトルとURLをコピーしました