アニメーションの完成度は緻密さと迫力が兼ね合い申し分は無い。
しかしそんなことは、アニメ映画において世界のトップを走る日本アニメ界の現状と、その頂点の一角を牛耳る大友克洋であるならある意味“当然”越えるべきハードルであると思う。
これはもちろん、宮崎駿にも押井守にも言えることだ。
それでは、観客が求めるものは何なのか?そう、それは結局のところ“物語の面白さ”という至極単純なポイントに尽きる。
「ハウルの動く城」にも「イノセント」にも感じ続けていたことだが、進化し尽くした日本アニメは、その創造の核たるべき“アニメの面白さ”を見失っているような気がする。
「スチームボーイ STEAM BOY」
2003年【日】
鑑賞環境:DVD
評価:4点
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