評価:
10点Story
婚約者を亡くした渡辺博子は、忘れられない彼への思いから、彼が昔住んでいた小樽へと手紙を出した。すると、来るはずのない返事が返って来る。それをきっかけにして、彼と同姓同名で中学時代、彼と同級生だった女性と知り合うことになり・・・・・・。 Filmarksより
Review
12月に入り最初の週末は、何かクリスマス映画を観ようと予定していたのだけれど、12月6日、その夜は急遽この映画を観ずにはいられなかった。
高校生の頃から何度も観てきたけれど、今夜ほど全編通して心が揺さぶられたことはない。
“彼女”が雪原の中で息を止めるファーストカットから、“彼女”が気恥ずかしそうに図書カードを仕舞うラストカットに至るまで、涙が溢れ、こぼれた。
今だからこそ、あえてこう言いたい。
「Love Letter」は、映画史上最高の“アイドル映画”だと。
アイドルは、「偶像」と表すことができる。本作は、偶像を巡る物語だ。
主人公は、亡くなった愛しき人を、偶像として追いかけ、記憶に寄り添い、想い続ける。
そして、その人が眠る山に向かって呼びかける。
「お元気ですか?私は元気です。」
“彼女”が一人二役で演じる主人公が、交互にその台詞を発するそのシーンは、喪失を経験したすべての人が覚えのある普遍的な感情を、見事に映し出している。
この映画を愛した人、そして“彼女”を愛した人にとって、本作が放つ煌めきは、紛れもない「宝物」だ。この先も、未来永劫、その輝きが薄れることはないだろう。
いまだ信じられないけれど、これからも“彼女”を愛する数多くのファンたちは、折りに触れ、心の中でこの映画の主人公が放ったあの台詞を、“彼女”に向けて送り続けるだろう。
この国が生んだ、唯一無二の“アイドル”を、心から偲ぶ。

おヒサシネマ!「Love Letter」 “この映画そのものが眩い「記憶」”
数年ぶりに「Love Letter」を観て、映画の中の登場人物たちと同様に、記憶が揺り動かされながら、幾度目かの感動に包み込まれた。
Information
タイトル | Love Letter |
製作年 | 1995年 |
製作国 | 日本 |
監督 | |
脚本 | |
撮影 | |
出演 | |
鑑賞環境 | Blu-ray |
評価 | 10点 |
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