暇さえあれば、ほとんど無意識のように、震災関連の情報を追い続ける日々。
ニュースサイトのエンターテイメント欄に嬉しいトピックスがあった。
今年の「マンガ大賞」に、羽海野チカの「3月のライオン」が選ばれたとのこと。
2008年から始まった同賞の受賞作に、既に愛読している作品が選ばれたのは始めてだったので、
漫画好きとして、勝手に嬉しかった。
始めたばかりのTwitterでも、羽海野チカさんのフォローをしていて、
とても親近感が深まっていたことも、喜びに拍車をかけた。
彼女のTwitterでは、震災による心のすさみをいくらかでも和らげようと、
愛らしい動物の画像が積極的にアップされている。
「3月のライオン」は、心を傷めた少年棋士と、彼を包む人間模様の、厳しさとあたたかさを併せて描いている。
人間の根本的な孤独感と、だからこそ知り得る慈愛をしっかりと表現してくれるクリエイターの一人だと思う。
タイトル「3月のライオン」は、
“March comes in like a lion and goes out like a lamb. ”『三月は獅子のようにやって来て、羊のように去っていく(3月は荒々しい気候とともに始まり、穏やかな気候で終わる)』(Wikipedea引用)
という英国の諺の一部からきている。
まさに悪魔のような自然災害に曝された3月となった。日本人はこの3月を忘れることは出来ないだろう。
ただ、それでも空気は少しずつ暖かくなり、当たり前のように春がくる。
傷ついたあまりに多くの人が、少しでも早く穏やかな季節を迎えられることを祈りたい。
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