3月の…(追記)

暇さえあれば、ほとんど無意識のように、震災関連の情報を追い続ける日々。

ニュースサイトのエンターテイメント欄に嬉しいトピックスがあった。

今年の「マンガ大賞」に、羽海野チカの「3月のライオン」が選ばれたとのこと。

2008年から始まった同賞の受賞作に、既に愛読している作品が選ばれたのは始めてだったので、

漫画好きとして、勝手に嬉しかった。

始めたばかりのTwitterでも、羽海野チカさんのフォローをしていて、

とても親近感が深まっていたことも、喜びに拍車をかけた。

彼女のTwitterでは、震災による心のすさみをいくらかでも和らげようと、

愛らしい動物の画像が積極的にアップされている。

「3月のライオン」は、心を傷めた少年棋士と、彼を包む人間模様の、厳しさとあたたかさを併せて描いている。

人間の根本的な孤独感と、だからこそ知り得る慈愛をしっかりと表現してくれるクリエイターの一人だと思う。

タイトル「3月のライオン」は、

“March comes in like a lion and goes out like a lamb. ”『三月は獅子のようにやって来て、羊のように去っていく(3月は荒々しい気候とともに始まり、穏やかな気候で終わる)』(Wikipedea引用)

という英国の諺の一部からきている。

まさに悪魔のような自然災害に曝された3月となった。日本人はこの3月を忘れることは出来ないだろう。

ただ、それでも空気は少しずつ暖かくなり、当たり前のように春がくる。

傷ついたあまりに多くの人が、少しでも早く穏やかな季節を迎えられることを祈りたい。

3月のライオン 5 (ジェッツコミックス) 3月のライオン 5 (ジェッツコミックス)
(2010/11/26)
羽海野 チカ

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人間の孤独。だからこそ知る人間のあたたかさ。


コメント

  1. 玉ねぎ王子 より:

    SECRET: 0
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    オレも読んでます。

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