PLUTO

今週は雨がよく降る。五月蝿いくらいの雨音は、嫌いではない。

手塚治虫の原作を浦沢直樹がリメイクした「PLUTO」の最終巻を読んだ。

“漫画の神様”の作品を、リメイクするという行為に果たして意味はあるのか?

という疑問はつきまとうものだ。

が、「鉄腕アトム」の中のひとつのエピソードに過ぎない「地上最大のロボット」を、抜き取って一つの作品として掘り下げた行為は、とても意味があることだったし、何よりも面白かったと思う。

そして同時に、手塚治虫の作品の奥深さを、改めて感じることにも繋がった。

すべての物事は進化している。もちろん「漫画」という文化も進化している。

幾分か進化した漫画によって再現された「鉄腕アトム」を見て、

“神様”はどう感じるだろうか。

PLUTO 8 (ビッグコミックス) PLUTO 8 (ビッグコミックス)
(2009/06/30)
浦沢 直樹

商品詳細を見る
ロボットと人間。
それぞれの憎しみの螺旋、最終章。
果たしてその先に何があるのか?


コメント

タイトルとURLをコピーしました