今週は雨がよく降る。五月蝿いくらいの雨音は、嫌いではない。
手塚治虫の原作を浦沢直樹がリメイクした「PLUTO」の最終巻を読んだ。
“漫画の神様”の作品を、リメイクするという行為に果たして意味はあるのか?
という疑問はつきまとうものだ。
が、「鉄腕アトム」の中のひとつのエピソードに過ぎない「地上最大のロボット」を、抜き取って一つの作品として掘り下げた行為は、とても意味があることだったし、何よりも面白かったと思う。
そして同時に、手塚治虫の作品の奥深さを、改めて感じることにも繋がった。
すべての物事は進化している。もちろん「漫画」という文化も進化している。
幾分か進化した漫画によって再現された「鉄腕アトム」を見て、
“神様”はどう感じるだろうか。
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