スポーツクラブで有酸素運動をしながらテレビを見ていたら、民放のロードショーで「マトリックス」が放映されていた。
映画は既に中盤に差し掛かっていたが、思わず数分間見入ってしまった。
もう何度も観た映画なので、そのまま流していても問題なかったけれど、既に「最初から見直したい」という衝動が生じていたので、その時はすぐにチャンネルを変えた。
ずうっと前に買っていたDVDを引っ張り出して、久しぶりに「マトリックス」の世界を堪能した。
今となっては、一般生活の中にもコンピューター世界のイメージは浸透してきているが、それは本当にこの10年あまりの間でのことだろう。
この映画の製作年は1999年で、ほんの少し前の印象はまだあるが、まさにこの時期こそが生活の中にコンピューターが浸透し始めた頃で、故にこの映画の世界観は圧倒的に革新的だったということは言うまでもない。
主人公たちが闘う場所は、コンピューターに支配されたバーチャル世界で、対峙する敵はそこに組み込まれた“ソフトウェア”だというのだから、設定のセンセーショナルさだけでも今作の価値は揺るがなかっただろう。
まさに観た事がなく、そして理解もされにくい世界観を、完全なるビジュアルで紡ぎ出したことで、この映画は唯一無二の存在になったと思う。
「マトリックス The Matrix」
1999年【米・豪】
鑑賞環境:DVD
評価:9点
コメント