「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」

2008☆Brand new Movies

 

「ハムナプトラ」シリーズは、好きなアクション娯楽映画で、7年ぶりの続編は本来なら映画館で観ようと思っていたのだけれど、理由があり躊躇してしまった。

躊躇した理由は、二つある。

一つは、監督がスティーブン・ソマーズからロブ・コーエンに変わってしまったこと。

製作資金さえ豊富ならアクション映画の監督なんて誰がやっても大差ないなんて思われがちだが、娯楽センスというものは確実にあって、作り手の性質によって作品の出来不出来は大きく左右される。
今作のロブ・コーエン監督がそれほど悪いとは思わない。そこそこバランスのとれた娯楽性を展開してくれたと思うが、やはりこのシリーズではスティーブン・ソマーズ監督の大胆さと小気味良さが見たかったと思う。

二つ目は、過去二作でヒロインを演じたレイチェル・ワイズが出演しなかったこと。

もはや彼女も大女優の一人なので、出演交渉は簡単ではなかっただろう。
が、個人的にはこのシリーズの出演からレイチェル・ワイズという女優を知り、その後の出演映画を見てファンになった経緯があるので、是非今作にも出てほしかったものだ。
彼女が出演していれば、映画としての質が格段に上がっていたことは間違いないと思う。

という二つの大きなマイナス要素はあるものの、それなりに楽しめた映画ではあった。
これはこのシリーズ自体が持つ独特の娯楽性の高さと、ブレンダン・フレイザーの良い意味で「大味」な存在感がマッチしているからだろう。

「インディ・ジョーンズ」シリーズと比べたりすると怒られるかもしれないが、どこまでお金をかけても“B級映画”的なノリが抜けないこの「ハムナプトラ」シリーズの方が、個人的には好きだったりする。

「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝 The Mummy: Tomb of the Dragon Emperor」
2008年【米・カナダ・独】
鑑賞環境:DVD
評価:6点

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