おヒサシネマ!「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」“「映画愛」を抱えて、彼はドバイの空に身を放り出す”

スバラシネマReview

評価:  10点

Story

テロリストに関する情報を得るため、モスクワのクレムリンに潜入したイーサン・ハント。だが、その途中で爆破事件に巻き込まれてしまう。米国政府は関与を否定し、犯人の濡れ衣を着せられたイーサンは、わずかな仲間と共に事件の真相を追い始める…。 Filmarksより

 

Review

2011年の劇場公開以降、約15年の間に、私は本作を通算6回鑑賞している。
それなり映画を観てきて、自分の中でフェイバリットな映画は何度も見返すことは多いけれど、特に本作のリピート率は数多の映画作品の中でも群を抜いていると思われる。

常に最新の撮影技術や映像技術の影響を多分に受けるアクション映画には、往々にして「賞味期限」というものが付き纏うものだけれど、どうやら本作においてはその“リミット”が外れてしまっているようだ。
その理由は明らかで、主演俳優でありプロデューサーのトム・クルーズが、自らの体躯を“限界”の先に放り出し、リアルに表現可能なアクション映画の限界点を突破してみせたからに他ならない。

本作よりも映像的に凄いアクション、迫力のあるアクションを映し出すアクション映画は多々あるけれど、トム・クルーズという映画人がこ拘った「本物」のアクションに彩られた映画世界は、時代を越えて唯一無二であり続けている。

今回、シリーズ最終作の公開を前に、パート1からシリーズ作を見直してきて、やはり本作がシリーズ全体における大きな転換点だったことは間違いない。
ただし、それは本作が突如秀逸な娯楽活劇として誕生したということではなく、過去3作の成功と失敗が礎としてしっかりと活かされた結果だったと感じた。

そこにはやはり、プロデューサーであるトム・クルーズの、映画製作対する真摯な姿勢が表れていた。
「失敗」に終わった作品だっととしても、無下に無きものにするのではなく、その作品の中で良かった部分、愛すべき部分は、ちゃんと“継承”して、最新作に活かし続ける。
その「映画愛」に溢れた姿勢こそが、このシリーズが、世界中の映画ファンに愛され続ける最大の要因だと思える。

モスクワの刑務所脱獄から、クレムリン潜入、ブルジュ・ハリファでのクライマーアクション、そしてポーラ・パットンのアクション美を観るために、私は何度も今作も観続けるだろう。

 

Information

タイトル ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル MISSION: IMPOSSIBLE – GHOST PROTOCOL
製作年 2011年
製作国 アメリカ
監督
脚本
撮影
出演
鑑賞環境 Blu-ray(字幕)
評価 10点

 

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