#ドラマ

2020☆Brand new Movies

「愛してるって言っておくね」映画レビュー “星条旗の下で響いた凶弾と悲鳴が伝えること”

自分自身が、「親」という存在になって9年半。この12分の短編アニメに登場する「娘」は、愛娘とほぼ同じ年頃だ。無論、悲しくてやりきれないし、理不尽さに対する憤りに心が張り裂けそうになる。映し出される両親の虚無感は、極めてシンプルだけれど情感的なアニメーションによって、静かに、ゆっくりと、鑑賞者の心をも覆い尽くした。
2020☆Brand new Movies

「シカゴ7裁判」映画レビュー “混迷の時代は常に正義を問いただす”

人類史において「正義」というものほど、絶大なパワーを持つ言葉でありながらも、それが指し示す意味と範疇がひどく曖昧で、都合のいい言葉はない。世界中の誰でもが強い意志を持って掲げられる言葉だからこそ、とてもじゃないが一括にできるものではなく、本来、その是非を裁判なんてもので問えるものではないのだと思う。
スバラシネマex

スバラシネマex「クイーンズ・ギャンビット」“新時代のミューズの眼差しがゲームの膠着を切り開く”

孤独で、破滅的な主人公は、自らの才覚のみを武器にして、この「世界」に立ち向かおうとする。敗れ、惑い、乱れていく中で、彼女を救い、高みへと押し上げたものが何だったのか。その“答え”は、アメリカはもとより、現在の世界そのものが求める「理想」だったように感じた。
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2020☆Brand new Movies

「もう終わりにしよう。」映画レビュー “甘ったるいアイスクリームのように脳内が溶けていく”

晩秋、39歳になった夜、極めて混濁した映画を観た。「面白い」「面白くない」の判断基準は一旦脇に置いておいて、この映画が表現しようと試みている人の脳内の“カオス”にただ身をゆだねてみるのも悪くない。と、思えた。
2020☆Brand new Movies

「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」映画レビュー “今宵、上質なミステリに満ち足りる”

“ミステリ”好きには堪らなく楽しい。現代に蘇った“アガサ・クリスティー”的な或る家族の悲喜劇を、オールスターキャストで織りなす映画世界は決して華美ではないが芳醇で、多様な娯楽性が満ち溢れている。
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「新聞記者」映画レビュー “この国全体の怯えと共に、闇は益々深まる”

ラスト、彼が示したものは、この国の「限界」か。それとも、未来のための「一歩」か。8年ぶりに総理大臣が変わったこの国の人々は、大きな希望も期待も持てぬまま、諦観めいた視線で国の中枢を眺めている。諦めを理由に無知でいることは罪だ。
2020☆Brand new Movies

「七つの会議」映画レビュー “半沢直樹は出てきません、あしからず”

「半沢直樹」のように分かりやすく英雄的な主人公が不在の作品なので、より生々しい分、分かりやすいカタルシスは得られない。結果として、非常にモヤモヤしたものを抱えつつ、今自分自身が身を置く場所の風景を訝しく眺める羽目になるだろう。
2020☆Brand new Movies

「ザ・ファイブ・ブラッズ」映画レビュー “彼らが抱えた罪と罰。そして、Wakanda Forever”

世界は相も変わらず混迷している。黒人男性銃撃による世界的波紋と怒り、トランプ政権への信を問われ二分するアメリカ、そして、チャドウィック・ボーズマンの突然すぎる訃報。ぶちまけられた怒りの矛先は一体どこへ向かうのか。
久々鑑賞☆おヒサシネマ!

おヒサシネマ!「クライマーズ・ハイ」“お盆休みの午後に観たくなる映画”

お盆休み期間中、「御巣鷹山慰霊」のニュースを見ると、決まってこの映画を観たくなる。ある意味、今作も、夏に観るべき“夏休み映画”の一つと言えるかもしれない。
2020☆Brand new Movies

「パターソン」映画レビュー “生活と表現。今、世界にもっとも必要なコト”

半ば強制的に自らの「生活」に対して向き合わざるを得ないこのご時世。ささやかな生活の中のささやかな喜びや多幸感を感じ、それを表現するコト。このさざ波のような映画には、今この世界にもっとも必要なコトが満ち溢れている。
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