逃亡者

かのカルト教団の指名手配中だった元女性信者が逮捕された。

17年間逃げ続けた女、彼女を匿い続けた男、明るみになった人間模様を見て、

なんだかとても複雑な感情が渦巻く。

世間を震撼させた大犯罪に関わった犯罪者であることは確かで、

そのことに同情の余地はないけれど、

様々な思いを秘めながら「逃亡」という人生を繰り広げ、

その中であらゆる感情を時にひた隠し、時に吐露したことだろうと思う。

「犯罪は社会が起こす」ということがいつも正しいとは思わないけれど、

犯罪者であれなんであれ、

一人の人間が生きる道程には、どれにも等しく物語はあると思わずにはいられない。

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