「サミー・ソーサじゃないんだから」
と、進行役のアナウンサーが、石橋貴明に寒い突っ込みを入れたのは、
12年前のFNS歌謡祭だった。
高校の文化祭(母校では農業祭と言っていたが)で、「野猿」を歌って踊ることになっていて、
その練習のために、野猿が出演したFNS歌謡祭の録画を繰り返し見たものだ。
気怠い土曜日の仕事を終え帰宅し、何年かぶりにFNS歌謡祭をまともに見た。
12年前と同じアナウンサーが進行役をしていた。
登場したアーティストの何人かは名前が分からなかった。
モーニング娘。のポジションはAKB48に取って代わられていた。
カールスモーキー石井が歌っている姿を久しぶりに見て、少し嬉しかった。
小学校か中学校かの文集の「尊敬する人は?」という項目に「石井竜也」と書いた。
伴奏無しの歌い出しの緊張と気恥ずかしさが蘇った。
記憶があらわれ入り混じる。
12年。干支が一周。そりゃもう完全に“一昔前”の話だ。
コメント