ハミルトン島には、コッカトゥという野生のオウムが生息している。
ということをホテルのガイドから聞いた。
どこで見られるのだろうと思っていたが、何のことはない。
ホテルの部屋のベランダに、しょっちゅうやってくる。
レモンイエローの鶏冠が真っ白い羽に映えるいかにも南国的な鳥の飛来に、
最初のうちは嬉しがって、写真を何枚も撮っていたが、次第に珍しくもなくなってきた。
なぜなら、食べ物目当てに窓を開け放した部屋を漁るらしく、日中はいつもどこかの部屋のベランダにコッカトゥがとまっていたからだ。
(非常に頭の良い鳥なので、冷蔵庫なんかも勝手に空けるらしい。それはそれで観たかった気もするが……)
そんなわけで、気がつくと大概数羽がベランダに飛来してくるので、
「ああ、また来とる」と、日常化していった。

「置物のようなオウム」
ビーチで午前中を過ごした後、ランチにファストフードとアイスクリームを食べに出掛けた。
バギーで島内を軽く周遊し、少し疲れたので一旦ホテルに戻った。

「島の娘」
愛妻は、アイスクリームを食べて満足し、いつものように昼寝をしはじめたので、
僕は、ベランダで野生のオウムの少し怖い目を見ながら、夕暮れまでの時間を過ごした。

「ヨットハーバーの夕景」
日が暮れ始めたので、ディナーへ。
昨夜予約が取れなかったヨットハーバー沿いのレストランでイタリアン風のコース料理を食べた。
岩塩のまぶした生牡蠣がビールに良く合い、美味かった。

ディナーを終えて、食品店でお酒とお菓子を買って帰った。
テレビを点けると、サッカー中継が流れた。
オーストラリア代表とオマーン代表の親善試合のようだった。
日本ではもし放映していたとしても到底観ないだろうという対戦カードを、眺めるように観戦しながら、ワインを飲んだ。
そうしてハミルトン島二日目の夜は更けた。
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