「ハリー・ポッターと謎のプリンス」

2011☆Brand new Movies

 

最終章前の“つなぎ”的な要素がありありと伺えるシリーズ第6作目。
明らかに、前作「不死鳥の騎士団」の盛り上がりを一旦トーンダウンさせて、次の最終章まで引っ張りましたという感じが拭いきれず、特に原作未読でファンでない者とってみると、この章自体が「不要」と思えてしまった。

ラスボスであるヴォルデモード卿のバックボーンを描く過程は、物語全体において不可欠な要素だったとは思う。
しかし、そこに毎度お馴染みの魔法学校での他愛ないエピソードや主要キャラクターらの恋模様が、必要以上に絡んでくるので、ストーリーの焦点がぼやけてしまっている。
敵方のディティールを描くのであれば、主人公らのエピソードなど脇に追いやって突き詰めていった方が、映画作品として締まったように思う。

まあしかし、ここまでくればもう最後まで観るしかない。
本当は一年くらいかけて過去のシリーズ作を観ていくつもりだったのだけれど、結局3日間で未見だった4作品を観尽くしてしまった。

残るは現在公開中の最終章のみ。ここまでの伏線や思惑が一体どう解消され、世界的人気シリーズを締めくくるのか。
こうなりゃこの勢いのまま劇場まで足を運ぼうか……。

 

「ハリー・ポッターと謎のプリンス Harry Potter and the Half-Blood Prince」
2008年【米・英】
鑑賞環境:Blu-ray
評価:5点

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