今一番熱いアメコミヒーロー映画シリーズ「アイアンマン」。
このシリーズの最大の勝因は、何を置いても主演俳優のキャスティングだと思っている。
これまでのヒーローたちとはその存在性そのものが「異質」であるトニー・スタークというキャラクター。
決してヒーロー然としていないこの無頼漢を、ハリウッドきっての問題児ロバート・ダウニー・Jr.が演じたことで、このシリーズの成功が決まったと思う。
非常に期待したこの続編。娯楽映画としての面白さは問題ない。
何も考えずに与えられた2時間をただ楽しめる映画だと思う。
ただし、「1」に比べると、ストーリー展開そのものは安直で魅力がない。
悪役に迎えられたミッキー・ロークは、その存在感自体は熱かったが、用意されたキャラクターにはあまりに魅力が無かったと思う。
最終的には、アイアンマンと予備スーツを着たローズ中佐とのタッグチームに二人掛かりという反則的な攻勢であっさり倒されるという、あまりにおいしくない役柄で、せっかくのミッキー・ロークが勿体ない。
そのかわりに見せ場を作ったのは、ブラック・ウィドウに扮したスカーレット・ヨハンソン。
相変わらずゴージャスな風貌で魅せる美しい強さは、今作のハイライトと言えるかもしれない。
ストーリーの充実に期待して、次回作も待望したいと思う。
「アイアンマン2 IRON MAN 2」
2010年【米】
鑑賞環境:映画館
評価:6点
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