12歳の時、初めて“サッカー雑誌”と呼ばれるものを買った。
それを買った目当ては明らかだった。
その号の付録が中山雅史のポスターだったからだ。
ジュビロ磐田のサックスブルーのユニフォームを纏い、
ゴールを見据えてボールを蹴り出そうとする中山雅史のポスターを、
僕は数年間に渡り、自室に貼っていた。
サッカー観戦は今も大好きで、国際試合はもちろん、Jリーグの試合中継も出来る限り観ている。
サッカー少年でも何でもない僕が、サッカーというスポーツが大好きになったきっかけは、
もちろん当時発足したばかりのJリーグの熱狂によるところが大きいけれど、
それと同じくらいに、中山雅史というサッカー選手のファンになったことが大きい。
サッカー経験のないサッカーファンにとって、
中山雅史のプレーは、それそのものが最も分かりやすいエンターテイメントだった。
彼がピッチを走り、跳び、ぶつかる様に興奮し、ゴールを外した様に顔を歪め、ゴールを決めた様に歓喜し続けた。
僕にとっては、中山雅史というサッカー選手そのものが、日本サッカーの象徴だったと言っていい。
45歳の中山雅史が今日ついに現役引退を発表した。
感想は「寂しい」の一言に尽きる。それ以外にはない。
ただただ、僕にサッカーの楽しさを見せつけてくれた偉大なストライカーに感謝したい。
追記:
盟友の引退を受けて、中山雅史よりも一学年年上の三浦知良がインタビューを受け目を潤ませていた。
「あいつがいたから、ここまでこれた」
と言って感極まるキングの姿に、泣けた。


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