節々の痛みと全身の怠さに悶えながら、12時間眠った。
怠さは残るが、熱はなく、ぼんやりとテレビ見ていた。
「防府読売マラソン」の中継が放映されていて、“公務員ランナー”の川内優輝選手が走っていて驚いた。
2週間前に福岡国際を走ったばかりではないか。
異色の市民ランナーとしては、「練習の一環」という位置付けらしいが、
いつものように激走を見せ、優勝争いを繰り広げ、日本人トップの2位に入った様を見て更に驚いた。
ちょっと調べてみると、今年2011年に彼が出場したフルマラソンは計5試合。
さらにハーフマラソンの大会に2試合、そして50kmのウルトラマラソンにも出場している(残り1kmで途中棄権→病院搬送)。
トップクラスのマラソン選手としては、まさに常軌を逸したパフォーマンスである。
ただ彼はよく知っているのだと思う。
アスリートとしてエリートではなく、“通常”の環境に身を置いていない者が、オリンピックを目指すということの「非常識」を。
常識を覆そうと言うわけだから、常軌を逸することは必然であると、彼は考えているのだろう。
川内優輝の“やり方”が、アスリートとして正しいとも思わないし、日本のマラソン界の“希望”だとも思わない。
それは彼にしか出来ない“やり方”で、すべてを真似するべきことではないからだ。
ただし、今日本で一番有名な男子マラソン選手は間違いなく彼だろうし、
走っている姿を見て、「面白い!」と感じさせるマラソン選手は長いマラソン史上の中でもそうそういるものではない。
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