2025☆Brand new Movies 「真実の行方」“名優となってしまった故の新人俳優のインパクト低減と、もう一つの衝撃” 結論から言うと、法廷劇を主体としたサスペンス映画として、“本来”は時代を超えても色褪せない良作だったと思う。ただし、致し方ない一つの要素が、1996年公開当時にあったはずのインパクトを大いに低減させてしまっていることは否めない。 2025.02.02 2025☆Brand new MoviesスバラシネマReview
2024☆Brand new Movies 「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」“誰得?なこの狂気の映画世界そのものがジョーカーだったのかもしれない” 果てして「彼」は何者だったのか? この“続編”は、ただそのことのみを、哀しく、惨たらしく、容赦なく描き出す。 そこにはもはやエンターテイメントと呼べるような要素はほぼない。映画の上映時間いっぱいに「苦痛」が満ち溢れていると言っても過言ではないだろう。 2024.10.19 2024☆Brand new MoviesスバラシネマReview
スバラシネマReview スバラシネマex「虎に翼」“今日も彼女たちは、その先の一寸の笑みを得るために黙々と踊り続ける” さて、どこから語り始めるべきか。最終回放送から一週間たち、なかなか書き始めることができない。 取っ掛かりを見出そうと、SNSを振り返ってみれば、「虎に翼」関連で自分が投稿したコメントだけで、文字数が1500字を超えていた。それはこの“朝ドラ”の類を見ない濃密さを物語っていた。 2024.09.27 スバラシネマReviewスバラシネマex
2024☆Brand new Movies 「落下の解剖学」“親子がそれぞれに抱え続ける藪の中と、そのすべてを知る存在” 男は事故死したのか、自殺したのか、それとも殺害されたのか。その真相は、主人公である女性(作家であり妻であり母親)の胸中で静かに眠る。 まさに「真相は藪の中」。黒澤明監督の「羅生門」よろしく人それぞれの見え方や、考え方、捉え方によって、複数の「真実」めいたものが浮かび上がっては、食い違い、先の見えない藪の中に追い込んでいく。 2024.09.08 2024☆Brand new MoviesスバラシネマReview