#ドラマ

2022☆Brand new Movies

「男はつらいよ フーテンの寅」映画レビュー “大馬鹿男の紙一重の愛嬌”

あいも変わらず車寅次郎という男は、馬鹿で、愚かで、滑稽だ。まったく自分自身とは関わりの無い映画の中の世界の他人であるにも関わらず、馬鹿さ加減には、時に苛立ち、若干の憎しみすら感じる。でも、ぎりぎり、本当に紙一重の部分で、憎みきれず、愛おしい。
2021☆Brand new Movies

「浅草キッド」映画レビュー “ありのままのビートたけしを映す、その信念と勝算”

昭和56年生まれの僕は、ビートたけしが“漫才師”だった時代を知らない。僕自身、物心がつくかつかないかの頃、テレビで活躍していた彼の姿は“タケちゃんマン”だった。
2021☆Brand new Movies

「あの頃。」映画レビュー “どんな人も、あの頃があったから今がある”

現実の鬱積に打ちひしがれた主人公が、死んだような瞳で、ふと手にした松浦亜弥のMVのDVDを観始め、ある瞬間ふいに涙を流す。正直、この冒頭のシーンのみで、この映画が伝えるべきことは表現されている。と、思った。
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スバラシネマex

スバラシネマex「おかえりモネ」“天地を巡る「水」のように人生は循環していく”

極端にスローなストーリテリングの中で、ヒロインをはじめとする登場人物たちが実は抱え続けている「後悔」や「苦悩」が、徐々に、本当に少しずつ詳らかにされていく。優しくて、脆くて、でも人間の芯の部分では確かな強さも持っている人たち。これはそういう“普通”の人間たちが、人生の中で刻み込まれた何かしらの「傷」を、「時間」の経過と共に見つめ続ける物語だった。
2021☆Brand new Movies

「MINAMATA―ミナマタ― 」映画レビュー “「無知」を補完し、知らしめるもの”

感嘆を込めて、思わずため息を漏らしてしまうくらいに、素晴らしい映画だった。すべてのシーン、カットが美しくて意義深い。それは伝説のフォトジャーナリストを描くに相応しい映画的アプローチだと思った。
2021☆Brand new Movies

「ノマドランド」映画レビュー “めくるめく人生観、人の一生そのものが流浪”

近年、インターネット環境の普及、発達に伴い、「時間と場所にとらわれず働く」というスタイルを表す言葉として「ノマドワーカー」というフレーズが市民権を得ている。ただ、今作「ノマドランド」が表す「ノマド」とは、そんな昨今の先進的なワークスタイルを華やかに描くものでは当然ない。
2021☆Brand new Movies

「映画大好きポンポさん」映画レビュー “僕が映画を観るワケと、投影せざる得ないモノ”

映し出されるアニメーションを食い入るように見つめながら、なぜ、涙が出るのかよく分からなかった。ただ、その「理由」を認識するよりも前に僕は、奮えて、泣いていた。この世界のすべての映画フリーク、そしてあの世界に憧れ、夢破れ、今なお“表現”することを秘め続けている人たちにとって、このアニメ映画は“唯一無二”になり得る。
スバラシネマex

スバラシネマex.「大豆田とわ子と三人の元夫」 “人生は無様で、時々唐突にドラマチック”

語り出したらキリがないドラマだし、観るタイミングや、鑑賞者の人生観、人生模様、家族関係や生活環境によっても、くるくると印象と感情が移り変わるだろう。総じて言えるのは、人生って無様だけれど、面白いということ。
スバラシネマex

スバラシネマex「おちょやん」“「人生は喜劇だ」と言える人間の強さと愛しさと”

“終戦”を迎えた主人公・千代が、抱え込んできた悲しみと鬱積を吐き出すように、かつて自分が女優を志すに至った「原点」である戯曲『人形の家』の台詞を繰り返し唱える。それは、憧れの象徴だった人様の台詞が、自分自身の言葉になった瞬間だった。
2021☆Brand new Movies

「愛がなんだ」映画レビュー “象に餌をやりながら昔の馬鹿を懐かしむ”

たぶん、この映画を観たほとんどの人たちは、登場人物たち(特に主人公)に対して、痛々しさと、ある種の嫌悪感を覚えるのだろうと思う。恋の沼に溺れ(どっぷりと沈み込んでいる)、自分を好いている人に都合よく甘え、相手を悪者にしたくないと物分りいい風に恋を諦める“彼ら”の様は、正直目も当てられない。
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