#ドラマ

2025☆Brand new Movies

「フェイブルマンズ」“夢と狂気の世界にまつわる愛と憎しみと、巨匠の矜持”

暗闇を恐れて映画館に足を踏み入れることを嫌がっていた年端もいかない少年が、両親に連れられて観た「地上最大のショウ」に心を奪われることから、フェイブルマン一家の物語は始まる。それは「映画」という“夢と狂気の世界”への入口だったのだろう。
2024☆Brand new Movies

「素晴らしき哉、人生!」“この映画が世界中から愛されていることがよく分かる”

12月はクリスマス映画を観ようキャンペーン第3弾。2024年最後の映画は、世界で最も愛されているクラシック映画を初鑑賞した。 こういう映画に対してあれこれ講釈を垂れるのも無粋だろう。タイトルが表す通り、「素晴らしい映画」この一言に尽きる。
スバラシネマReview

スバラシネマex「海に眠るダイヤモンド」“終わりし島に置いてゆかれた思いと、一輪のささやかな花”

前々から「軍艦島」に行ってみたいと思っていた。そして、「軍艦島」を舞台にした作品を観てみたいとも思っていた。
最終回まで観終えてから一週間が経つが、いまだにドラマの余韻が心の中でたなびいている。純粋に、素晴らしいドラマだったと思う。
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2024☆Brand new Movies

「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」“フェイクニュースが生まれる時代、その理由と背景”

タイトル「Fly Me to the Moon(私を月に連れて行って)」は、ジャズのスタンダードナンバーから由来している。それが人類が月に持っていった最初の楽曲であるという。本作鑑賞後に、この楽曲にまつわる文脈を知ると、とても的確な映画タイトルだったのだなあと思える。
2024☆Brand new Movies

「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」“誰得?なこの狂気の映画世界そのものがジョーカーだったのかもしれない”

果てして「彼」は何者だったのか? この“続編”は、ただそのことのみを、哀しく、惨たらしく、容赦なく描き出す。 そこにはもはやエンターテイメントと呼べるような要素はほぼない。映画の上映時間いっぱいに「苦痛」が満ち溢れていると言っても過言ではないだろう。
2024☆Brand new Movies

「シビル・ウォー アメリカ最後の日」“いろんなアメリカ人からのBサイドを観たい”

まず最初に印象的だったのは、本作の冒頭シーンである黒煙が立ち上るニューヨークの描写が、先日観たばかりのNetflix映画「終わらない週末」のラストシーンと地続きのように感じたことだ。そこにはアメリカ合衆国という大国が明確に孕んでいる“今そこにある危機”が、イメージの一致として表れていたのだと思う。
2024☆Brand new Movies

「ヤクザと家族 The Family」“共感はしない。それでも、そこには人生があり、家族がある”

現代のこの国における“ヤクザ”という存在と、彼らが織りなす“家族”の物語。 タイトルそのままの映画であり、故に極めてアンバランスで、安易な感情移入をさせないシビアさと、心地悪さに溢れた映画世界であった。
2024☆Brand new Movies

「ある男」“見えてくるのは、他の誰でもない自分自身の後ろ姿”

“主人公”という概念に対する本作のミスリードを感じ取ったとき、途端にこの物語が持つ本質に引き込まれた。 “ある男”とは、結果として誰を指すタイトルだったのか。ラストの短いシークエンスでそれをあぶり出す本作の試みは、とても興味深く、とても感慨深かった。
2024☆Brand new Movies

「憐れみの3章」“絶対的支配による陶酔を抱き締めて、終わりなき奇怪なダンスを”

或る週末、とてもおぞましくて、気味悪い程に支配的で、あまりにも意味不明な映画を観た。 エンドロールを呆然と見送りながら、殆ど何も理解できていないまま、かろうじて一つの事実には気付いた。 上映時間の164分間、私は暗闇の中で、困惑と好奇が入り交じる感情と共にニヤつきを絶やすことが無かったということに。
スバラシネマReview

スバラシネマex「虎に翼」“今日も彼女たちは、その先の一寸の笑みを得るために黙々と踊り続ける”

さて、どこから語り始めるべきか。最終回放送から一週間たち、なかなか書き始めることができない。 取っ掛かりを見出そうと、SNSを振り返ってみれば、「虎に翼」関連で自分が投稿したコメントだけで、文字数が1500字を超えていた。それはこの“朝ドラ”の類を見ない濃密さを物語っていた。
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