“人間離れ”という言葉がまさにふわしいショーン・ホワイトの圧倒的なパフォーマンスを目の当たりにして、
スノーボードの男子ハーフパイプは終わった。
ショーン・ホワイトに限らず、トップ・オブ・トップのスノーボーダー達の、
あの空中感覚は何なんだろうと思う。
もはや普通の感覚では、とても理解できない領域を見せつけられた。
そして、そのトップ・オブ・トップに、日本人選手らも堂々と位置づけているということを、
今回のオリンピックでは見せてくれたと思う。
それは、4年前の「大惨敗」からの紛れもない「進化」だった。
国母和宏は、その進化を、自らのパフォーマンスで、しっかりと見せたと思う。
服装問題で叩かれ、一時は出場さえも危ぶまれた。
自らの態度が招いたことであり、自業自得と言えば確かにそうだろう。
「日本代表」として、あまりに未熟な言動だったとは思う。
ただ過熱する騒音にかわし、自らのパフォーマンスを貫き通したものは、
若きプロ魂だっと思う。
どんな状況であろうと、結果を出すことがすべてであることを、
12歳からプロの世界で生きてきた彼は知っていた。
だからこそ、見る者に感動を与えることができた。
そう思う。
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