軽薄な国民性とワールドカップ

サッカーの日本代表が、あと一勝で2010年のワールドカップ出場を決めるということと、その試合が今週の土曜日にあって、相手は格下のウズベキスタンなので、ほぼ間違いなくその日に決定するということを、何割くらいの日本人が知っているのだろう。

ふとそういうことを思った。

6割、いや5割に届くだろうか?物凄いジレンマを覚える。

4年前、もしくは12年前ならとても有り得ないことだ。おそらく8割以上の日本人が、「次の試合でワールドカップ出場が決まる」ということを知っていたはずだ。

著しく一般の関心が薄れていることは否めない。日本人の“流行りもの”に対する安直さにげんなりする。

「日本人はサッカー気質じゃない」だとか、「結局はサッカーより野球でしょ」と手のひらを返すのなら、そもそも馬鹿みたいに盛り上がるなと言いたい。

これは何もスポーツに関することだけではなくて、あらゆる物に対する日本人の「関心事」が、あまりに軽薄で一過性過ぎると思う。
そして、軽薄な感情で関わろうとするくせに、その瞬間の盛り上がり方は「異常」かつ「過剰」。

「エコ」だと言えば、何につけても関連づけて商品を売り、それを有り難がって買いあさる。
「新型インフルエンザ」だと言えば、その正確な状況も把握せぬまま、マスクに群がる。

その根本的な「信念」の無さ具合に辟易する。

大きく脱線したけれど、今週の土曜日、日本代表の4大会連続のワールドカップ出場が、決まるかもしれない。
物凄いことなのだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました