先日、「トランスフォーマー」を観たが、予想以上に面白かったので、監督のマイケル・ベイはやはりブロックバスター映画界の巨匠だなという認識を“持ち直した”。
個人的には、「アルマゲドン」「パール・ハーバー」と続けて“コケた”感が印象強かったので、かなり「低評価」の位置づけの監督だった。
だけれど、実際は彼が元々素晴らしいエンターテイメント性を持った映画監督であることを知っている。
それは、彼が「ザ・ロック」の監督だからだ。
久しぶりに今作を観ると、大袈裟でなく本当にすべてのシーンから滲み出る“面白味”に驚く。
エリート軍人の反逆、超凶悪細菌兵器、伝説の脱獄囚、そして主人公は現場不慣れなFBIの化学者。
そういったいかにも面白そうな要素を寄せ集めた上で、更に面白く仕上げる。そいうことが出来るのが、本当に優れたエンターテイメント作家の本質だと思う。
まあ、ニコラス・ケイジ、ショーン・コネリー、エド・ハリスを集めておいて、ただの大味映画に仕上げてたりしたとしたら、現在のマイケル・ベイは当然無かっただろうが……。
(P.S.ショーン・コネリーの役をジェームズ・ボンドと重ねて観ると尚更面白い)
「ザ・ロック The Rock」
1996年【米】
鑑賞環境:CATV
評価:10点
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ザ・ロック
機密任務で人知れず戦死した兵士に敬意を払わない政府に失望した、米海軍の伝説的英雄ハメル准将は、12人の部下と共に海軍兵器庫から、致死性の神経ガス・ロケット弾を奪い、観光客81人を人質にアルカトラズ島を占拠した。そして、ロケットの照準をサンフランシスコに向け、国防総省(ペンタゴン)に1億ドルを要求してくる。ロケット発射までのタイムリミットは40時間。FBI長官ウォマックは化学兵器のスペシャリスト、グッドスピードにロケットの発射装置の除去を命じる。そしてもう1人、33年前にアルカトラズを脱獄した唯一の囚人、メイソンが呼ばれる。彼は元SAS(英国特殊空挺部隊)の諜報部員だが、なぜかその存在は一…