年の瀬、はじまり

年の瀬は好きだ。

特に夜が好きだ。

何かイベントがあっても、なくても、何となくワクワクする。

それと同時に、何となくもの憂う感じもして、「夜」という時間自体に、雰囲気がある。

そういう部分が、好きだ。

昨夜に続いて、夜になるのを待って、電車で街に出かける。

すると、昨夜電車で乗り合わせた、男女の二人組と再度乗り合わせた。

特別にその二人が、印象的だったわけではない。

どうやらバイト先か、学校かの先輩後輩という関係のようで、後輩らしい男性が先輩らしい女性に対して、少し遠慮がちながらも楽しげに話し掛けていた。

二人が今後恋愛関係に至るかどうかは、分からないし、どうでもいいが、日常の何気ない「偶然」というものには、微々たるドラマを感じる。

今夜は、道後のレストランでディナーコースを食べて帰った。

帰るなり少々下痢気味なのが、慣れないものを食べたからだとは、信じたくない。

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