昔の取引先の社長と話していた時、度々、自分も知っている第三者のことを「あんな」と言っていた。
そんな名前ではないし、あだ名をつけるような間柄でもない。
一体何を言っているのだろうと、内心ではずうっと疑問のまま話を合わせていた。
残念ながら、取引が無くなってしまったので、その社長と会う機会も無くなってしまった。
今日、「仁義なき戦い」シリーズの第三作目を観ていると、
劇中で菅原文太が、さかんに「こんな」と相手のことを呼称している。
ははーん。と思い、ネットで広島弁について調べてみると、長年の疑問がようやく解消した。
「こんな」は「あなた」の意。そして「あんな」は「あの人」の意味だった。
そういえば、飲食店経営のその社長の風貌は、まるっきりや○ざで、そういうものに憧れているふしがあった。
埋もれかけていた記憶の疑問がふいに解け、ある人との何気ない関わりを思い出した。
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