スポーツ観戦が、実は映画鑑賞よりも好きである。
当然ながら、今も「世界陸上」を見ている。
男子100mの朝原宣治は、準決勝で散った。
日本のスプリントを引っ張り続けてきた35歳。個人種目での彼の姿はこれが最後だろう。
ゴール直後のインタビューで見せた涙には、どんな場合であっても競技者として当然の悔しさと、すべてをやりきったという清々しさに溢れていて、思わずこちらも涙が溢れた。
「世界一速く走る」という、世界一シンプルで、世界一困難な「目的」をめぐるフィールドで、長年に渡って存在し続けたことは、競技者として、日本人として、物凄く価値があることだったと思う。
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