「メテオ 超巨大隕石激突」

2011☆Brand new Movies

 

レンタルショップに行くと、どうしても目についてしまうのが、鑑賞前から“B級”であることを疑わないSF映画やアクション映画のパッケージ。
多くの場合、そういう映画はパッケージのイラストだけがやけに大迫力で、絶対にそんなシーンが出てくるわけもないということは暗黙の了解として分かっていることだ。したがって、真っ当な映画ファンであれば、目もくれずにスルーすることが常套手段だ。

が、映画を観すぎていると、時に「脱線」したくなる衝動に襲われる。

そんなわけないのに、「もしかすると奇蹟的な面白さに遭遇するかも」と、仰々しいまでに破滅的な巨大隕石が衝突する様を“イラスト化”した今作のパッケージを手に取ってしまった。
「アルマゲドン」以降、B級映画市場で量産され続け、もはやその市場でも「今更」な印象を受ける“巨大隕石もの”。

盲目的に「面白いかも」と思ってしまった一つの要因は、天才科学者役としてクリストファー・ロイドがキャスティングされていたことだった。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドク役で馴染み深いこのベテラン俳優のパフォーマンスを久々に観たくなったということが、食指が動いた理由である。

物語はお約束のように、小惑星の軌道の異変に科学者が気づくことから始まる。
早速登場してくれたクリストファー・ロイドの博士姿に、気分はにわかに高揚してきた。
ストーリーは極めてベタなんだろうが、この博士が地球滅亡の危機に対して終止奮闘する姿を見られるのであれば、価値は充分にあるなあと思い始めた序盤、突如思惑は一転する……。

唯一無二の期待だったクリストファー・ロイド演じる科学者は、隕石の軌道を政府へ報告に向かう道中、突然ひき逃げにあって死んでしまう……。「えぇー……」と、思わず唖然としてしまった。

そこからの展開がびっくりするほど酷い。

天才科学者の意志は同行していた助手の女の子が引き継ぐ。が、この娘が死亡した博士にも劣らない頭脳の持ち主のわりには、行動の要領が極めて悪く、ありとあらゆる人的なトラブルに巻き込まれていく。
政府は政府で、速やかに彼女をピックアップしに行けばいいのに、愚鈍なまでに彼女からの連絡を待ち続ける始末。

さらにこの映画の展開が意味不明な点は、隕石の危機とはほとんど関係ない人間同士の小競り合いが次々に巻き起こるということ。
ある刑事は、元同僚の逆恨みに遭い娘の命を狙われ、決死の攻防を繰り広げる。
市民は次々に暴徒化し、馬鹿馬鹿しいトラブルが続出する。

良い人も悪い人も、登場する人物のほとんどが愚かすぎて、見ているとついつい苛立ってきてしまった。

何とかかんとかで、巨大隕石の衝突は回避出来る。しかし、並行して巻き起こっていた数々のトラブルが解決していない。
「この中途半端さは何……?」と疑問に思ったところで、更に巨大な隕石群の接近を見逃していたことに助手の娘が気づく。

どうやら元々180分超えのテレビ映画を2巻に分けてDVD化したということを後から知った。
別に観なくても良いのだが、あまりに中途半端すぎて気持ちが悪い。
また90分以上もこのグダグダ感に身を投じなければならないのかと思うと、気が重い。

 

「メテオ 超巨大隕石激突 METEOR: PATH TO DESTRUCTION」
2009年【米】
鑑賞環境:DVD
評価:3点

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