それほど遠くない昔、遥か銀河の彼方ではない地球の片隅では、「エピソードⅠ」公開が半年先に迫っていた。
“スター・ウォーズオタク”の4人組は、がんに冒され余命3ヶ月の仲間のために、最新作を盗み見るための旅に出掛ける。
コアなファンにしか分からない内輪ネタ満載の珍道中を描いたロードムービーで、「スター・ウォーズ」好き以外は観てくれるな!と言わんばかりの様相であるけれど、どっこい意外と心に染み入る「感動」を備えた映画だと思う。
もちろん、「スター・ウォーズ」ファンであれば共感は必至であろうが、決してそうでなくても、何かとても“大好きなもの”がある人であれば、その熱中ぶりに共感でき、彼らの歓びと哀しみを理解出来るはず。
9割近くは“ふざけた”映画であることは間違いないけれど、自分の好きなものに対する「愛」を真っ向から貫くファンボーイズたちの姿を否定出来るわけがない。
「ファンボーイズ Fanboys」
2008年【米】
鑑賞環境:BS
評価:7点
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