「オーシャンズ12」

2005☆Brand new Movies

 

泥棒映画をつくる上で最も大切なのは“お洒落さ”だと思う。
その部分で今作におけるソダーバーグの演出と編集は優れていると思う。

予想よりもずっと面白いというのが、正直なところで、前作のコメントでも書いたが、何と言ってもこのキャストを揃えるだけでも物凄いことだ(更にゼタ・ジョーンズとカッセルを加えて!)。
強引とも言えるストーリー展開を支えたのは、やはりこの豪華キャストとそれを操るソダーバーグのウィットに富んだ演出力だろう。

実際(コピー通り)騙されてしまった部分もあるので、大筋のストーリーにも満足はできた。
ただ、やっぱり残念なのは、チームの一人一人の個性が発揮されずに終わってしまうことだろう。
結局核となるカラクリ自体は主要キャラが繰り広げたに過ぎず、ほとんど何もしていないキャラがいるのは消化不良な部分だ。

まあこれで、「11」で盗んだ金を「12」で返済したにすぎない状況なので、更に続編を作ることは必至。
この不良感の解消は次作に期待します。

 

「オーシャンズ12 OCEAN’S TWELVE」
2004年【米・豪】
鑑賞環境:映画館
評価:7点

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